ダブル台風の行方~台風11号は来週後半に列島接近か~
台風12号は衰弱するも、大雨に厳重警戒
大型の台風12号は九州の西の海上を北上中。
今後もゆっくりと北上しながら徐々に衰弱する見込みで、5日(火)頃には朝鮮半島付近で熱帯低気圧に変わる見込みです。台風自体は衰えるため、強風や高波も徐々に収まる見通しですが、台風周辺の湿った空気による大雨は今後も長時間続くおそれがあります。
すでに九州や四国の太平洋側では、72時間の雨量が400~500ミリ以上に達している所があります。
今後、台風が衰弱しても、湿った空気の流入は週明けにかけても続くため、総雨量が1000ミリを超えるような所が出てくるかもしれません。湿った空気のぶつかる高知県、徳島県、宮崎県、鹿児島県などの山間部では、特に警戒が必要です。
台風11号は来週後半に列島を伺うおそれ
一方、台風11号は、フィリピンの東海上で急速に発達しています。今後は一段と勢力を強めながら北上し、来週の水曜日~木曜日頃(6日~7日頃)に、非常に強い勢力で沖縄近海へ進んでくる予想です。その後の進路ですが、西日本へ向かうか?台風12号と同様に東シナ海を北上するか?中国大陸へ向かうか?は、日本の南東海上から張り出す太平洋高気圧の勢力がカギとなりそうです。
高気圧の勢力が強ければ、東シナ海へ進み、中国大陸へ進むような可能性もあります。一方、勢力があまり強くないと沖縄付近からまっすぐ西日本へ北上してくるおそれがあり、このような場合は、来週の金曜日~日曜日頃(8日~10日頃)にかけて、本州付近でも大荒れとなることが考えられます。更に、偏西風の南下次第では、西日本~北日本へ、列島を沿うように北東へ進む可能性も考えられそうです。
今のところ、東シナ海へ進むコースの方がやや高めの計算となっていますが、最悪の場合は、お盆前の週末を台風11号が直撃する事態も考えられますので、今後も最新の台風情報にご留意下さい。
東日本では大猛暑に警戒
台風が太平洋高気圧を強める働きをするため、来週半ばにかけては晴れて日差しの強い東日本(関東甲信地方)で、体温並みの猛暑が続きそうです。特に、前橋や熊谷など、内陸部では火曜日~水曜日の最高気温の上限が40℃~41℃と予想されており、記録的な大猛暑となるおそれもあります。熱中症にも、引き続き、厳重な警戒が必要です。
(上図は気象庁発表資料、加工は了承済み)