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冬らしい天気続く1週間…JPCZの位置と南岸低気圧の経路に注意を:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
16日9時の予想天気図(気象庁HPより)。冬型の気圧配置が続く。

今週は冬型の気圧配置が持続しやすく、日本海側で雨や雪が降りやすく太平洋側で晴れやすい日が多い、「冬らしい」1週間になりそうです。

ただ、日本海側では「JPCZ」と呼ばれる発達した雲の列が集中的に流れ込む場所が少しずれると大雪や大雨の地域が変わってくるほか、太平洋側では南岸低気圧の経路が少し変わると雨や雪になることも。

注意が必要なタイミングを含め、気象予報士が解説します。

16日は北陸で雨・雪が強まる

16日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
16日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

16日も雨や雪は日本海側が中心ですが、朝のうちは西日本では太平洋側でも一時的に降るところがありそうです。
そして前述のJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)、つまり発達した雲の列は、16日は北陸付近にかかる予想で、局地的に雨や雪が強まり、雷を伴うところもありそうです。

低気圧通過のタイミングは2回

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき18日(水)頃と21日(土)頃、本州の南岸付近を低気圧が通過する見通しです。
18日(水)に関しては陸地から離れて通る可能性が高くなってきているため、太平洋側で雨や雪が降る可能性が低いと見られますが、この低気圧通過のあと一段と寒気が強まるため、19日(木)には北陸の沿岸でも雨ではなく雪のところが多くなるでしょう。

一方、21日(土)頃の南岸低気圧はまだ陸地に近いところを通る可能性もあり、太平洋側でも予報が変わりやすくなっています。
なお、この2回目の低気圧通過のあともやはり寒気が強まるでしょう。

そしてこの間、低気圧通過時以外はほぼ冬型の気圧配置となり、JPCZの場所が南北に少しずつズレながらかかるおそれも。雨や雪が集中的に降る場所が日によって変わってくるため、こまめに予報を確認するのがおすすめです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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