冬型+低気圧通過で太平洋側でも雪に…年末年始も寒さ厳しい!?:気象予報士解説
15日は冬型の気圧配置が続く中で、低気圧が北日本付近を通過し、東北・北海道では日本海側だけでなく太平洋側でも雪が降るところがあるでしょう。
また北陸では雨や雪が続くほか、山陰や九州など西日本で雪が降りやすい状態も続きそうです。
さらに、このさき年末年始も寒さが厳しいという予報も。気象予報士が解説します。
湿った重たい雪に
15日も日本海側を中心に雨や雪が降るところが多い予想ですが、特に北日本では太平洋側でも雪が降るところがありそうです。
東北では内陸を中心に雪が強まり、湿った重たい雪のため着雪によって木の枝が折れるなどの被害につながりやすい降り方になるでしょう。
また北陸では沿岸中心に雨、内陸中心に雨が続き、これまでの雨の量が多くなっている新潟など最新の情報に気をつけてください。
西日本では14日に鳥取や佐賀で初雪となりましたが、15日も初雪が観測されるところがありそうです。
真冬の寒さ続く…年末年始も寒さ厳しい!?
このさきは多少変形はしながらも冬型が持続することが多くなり、寒気の流れ込みも継続しやすくなりそうです。
札幌では一日じゅう氷点下となる真冬日が続きますし、東京や名古屋の最低気温も3~4度の日が続きます。
日本海側は西日本を含めて雨や雪が降りやすいでしょう。
最新の1か月予報では、このさき年末年始にかけて平年並みか低い気温が予想されています。
なお、上図の中央、12月21~27日の期間は、久しぶりに一時的に冬型がゆるんで本州付近を低気圧が通過する可能性があります。
冬型がゆるむことで寒気の流れ込みもゆるむことになりますが、低気圧のコースや発達具合によっては太平洋側で雪が降るところが出てくるため、今後の予報に注意が必要です。
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