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【ふたご座流星群】13日夜にピーク!見るべき方角は?天気は?1時間に何個見える??:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
ふたご座流星群(画像提供:国立天文台)

三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」の時期を迎えています。
13日の夜には極大を迎えると予想されていますが、どの方角を見ればよいのか、天気は、そして1時間に何個くらい見えそうなのか…??気象予報士・星空準案内人の筆者が解説します。

「ふたご座流星群」とは?

流れ星は、過去に太陽系のそばを通過していった彗星が残した「かけら」が、地球に落下してくる過程で大気圏で明るく輝きながら燃え尽きるものです。

彗星の軌道から、毎年「かけら」が落ちて来やすい季節を計算することができ、中でも多くの「かけら」が落ちてくるのが、「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」の三大流星群。ちなみに流星群の名前は、放射点がある付近の星座の名前を取っています。

ピークはいつ?何個見えるの??

ふたご座流星群の流れ星はすでに12月4日頃から現れ始めていますが、ピークを迎えるのは14日10時頃です。ただ、もちろん明るい時間には見ることができませんおで、実質的なピークは13日夜~14日明け方ということになります。

街の明かりなどが少ない暗い場所で観察すれば、13日3時~5時頃には1時間に約20個の流れ星が見える見込みです。

どの方角を見るべき?

よく、流れ星に関する解説で、今回の放射点は〇〇の方角だからその方角を見ましょう、といった説明を目にしますが、これはあまり正しくありません

というのも、そもそも流れ星の放射点は宇宙空間にあり、宇宙から放射状に地球に降り注ぐというスケールの話をしているので、地上で見る人にとっては「空全体から降ってくる」ように見えるからです。

そのため、どの方向かを気にするより、空全体を広く見渡すと流れ星が見つかりやすくなります。
特に今回は、15日が満月ということもあり、満月直前の明るい月が邪魔になってしまうため、月が出ている間は月と反対側を見るようにするのがおすすめ。
また、もし都会の明かりが視界に入るようであれば、可能な限り暗い方角を見るのもポイントです。

なお、空の暗さに目が慣れるまでは15分くらいかかるので、観察を始めて15分はスマホなどを見ずにぼんやり空を眺めているようにしましょう。

天気は?晴れやすいエリアはどこ??

14日0時~3時の天気分布予報(気象庁HPより)。
14日0時~3時の天気分布予報(気象庁HPより)。

今回、日本付近を2つの低気圧が進んでいる影響で、13日夜~14日明け方に流れ星を見ようとする場合は、狙う時間帯に少し工夫が要ります。
特に太平洋側の関東や東海では、南岸低気圧の雨雲が抜けていく夜半過ぎ(日付が14日に変わる頃以降)の方がチャンスは大きくなります。

一方、日本海側では低気圧が通過したあと冬型の気圧配置になることで再び雨や雪の範囲が広がってしまうため、雲の切れ間を狙って観察することになります。

なお、ふたご座流星群は14日夜(14日21時頃~15日5時頃)にも1時間10~15個程度見える可能性があり、九州や四国では14日夜の方が見やすいところもありそうです。

次の流星群は?

三大流星群のうち、次にやってくるのは年明け1月4日頃の「しぶんぎ座流星群」です。
なお、じつは三大流星群ほど多くの流れ星は見えないものの、流星群はほぼ毎月やってきます。今回の流星群をきっかけに興味を持った方は、ぜひ三大流星群以外の時期にも夜空を眺めてみてください。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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