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源泉かけ流しも!「泉質がすばらしい神奈川県の日帰り温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉好きほど、「湯の鮮度」にこだわる。入浴感を大きく左右する大きな要素だからだ。簡単にいえば、常に新しい源泉が湯船に注がれ、そのままあふれていく「源泉かけ流し」の湯船ほど鮮度が高い。反対に、源泉を使いまわす循環ろ過の湯船になると、当然ながら鮮度は落ちることになる。

湯量が十分ではない都市部になるほど「源泉かけ流し」の温泉施設は少なくなるのが現実だが、首都圏にある神奈川県にも泉質のよい温泉施設は存在する。

そこで、泉質がすばらしい神奈川県の日帰り温泉施設を5カ所紹介したい。

横須賀温泉「湯楽の里」(横須賀市)

横須賀市にある海岸沿いのスーパー銭湯。東京湾を一望できる展望露天風呂は絶景で、しかも源泉かけ流しの湯船もある本格派。心がもやもやしているときは、海を見ながら入浴すればスカッと爽快な気分になれるし、ちょっとした旅の雰囲気も味わえる。京急本線馬堀海岸駅から徒歩12分。

南足柄温泉・おんりーゆー(南足柄市)

「モダン湯治おんりーゆー」は、神奈川県の南足柄市にある日帰り入浴もできる温泉施設。地理的には箱根や熱海などの人気温泉地に向かう手前にあるので注目されにくいが、逆に観光地ではないので穴場といえる。いちばんの魅力は、雑木林に囲まれた野趣あふれる露天風呂。やさしい肌触りの湯と合わせて、ちょっとした秘湯感を味わえる。

箱根湯本温泉・弥坂湯(箱根町)

1951年(昭和26年)の開業以来、地元の人々を癒やしてきた共同浴場。箱根の玄関口である箱根湯本にある。観光客の多くは存在に気づかないが、昔ながらの番台も味わい深く、昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。レトロ&素朴な温泉が好きな人にはおすすめ。まん丸の湯船には鮮度の高い透明湯がかけ流し。

宮前平温泉・湯けむりの庄(川崎市)

宮前平駅前にある市街地のスーパー銭湯。さまざまな種類の湯船があるが、露天にには源泉かけ流しの湯船もある。コーヒーのような茶褐色の濁り湯はインパクトのある源泉で、いわゆるモール泉の一種だろう。休憩室や岩盤浴、食事処など施設が充実し、タオルや湯上がり後の衣服も貸し出しているので、手ぶらでもゆっくり時間を過ごすことができる。

稲村ヶ崎温泉(鎌倉市)

人気観光スポットである稲村ヶ崎の海岸沿いにある日帰り温泉。海水浴や観光の帰りに立ち寄るのに便利な立地だ。黒色にも見える個性的な湯は、植物性の成分が溶けこんだモール泉。海岸近くの温泉は塩分のきいた湯が多いので意外性がある。浴室からは海が見えるのもうれしい。純粋なかけ流しではないが、温泉が少ない鎌倉エリアで個性的な湯につかれるという点で貴重である。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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