代表監督よりも必要な“総監督”の役割
Jリーグ開幕戦、川崎フロンターレ対横浜Fマリノス。前者が強いのか。後者が弱すぎるのか、今のところまだよく分からないが、ひとつ確実に言えるのは、大島僚太選手の力量が、またアップしていたことだ。川崎と言えば、中村憲剛。彼の仕切りでプレイは進行していた。しかしその様子は、昨季あたりから少しずつ変わっている。大島の存在がより顕在化している。リズムの決定権は、むしろ彼にあるようにさえ感じる。世代交代が急がれるA代表に、すぐにでも必要な選手だと言いたくなる。
五輪チームではキャプテンを任されている。手倉森監督からの信頼も厚いように見えるが、このチーム、残念ながらあまり強くない。アジア予選突破できるか、微妙な情勢にある。一刻も早く、チーム力を高める必要がある。
一方のA代表も、右肩上がりの状況にない。アジアカップのスタメンの平均年齢は28歳強。ブラジルW杯で、最高齢チームだったアルゼンチンとこれは同じ数字だ。世代交代は代表チームに課せられた一番の課題と言える。五輪チームから何人かの選手を上に上げ、A代表としての経験を積ませなくては、2018年は危ないのだ。
しかし、五輪チームとA代表を、ひとりの選手が掛け持ちすることは、現実的に困難だ。五輪チームの中心選手、とりわけキャプテンともなれば、なおさらだ。結果を求めようとすれば、外せない選手になる。
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