ガラスペンは割れないの?どう使ったら良いの?文房具のプロがガラスペン初心者の疑問に答えます
こんにちは!文房具ブロガーの猪口フミヒロです。
最近は万年筆インクブームに乗ってガラスペンが人気です。僕が毎週のように通う文房具店:ペンズアレイタケウチさん(愛知県岡崎市)にも、ガラスペンの専用陳列コーナーができていますし、8月末まではお客様が直接自由に触れて書いていただけるイベントも開催中です。
ガラスペンは、万年筆に吸わせて書くよりも、とても簡単に使えます。ペン先をインク瓶に浸けて、すぐに書き出せます。さらには、書き終わったペン先を水で洗えば、即座に次のインクで書き出すことが出来ます。本来、インクってこうやって使ったものなんでしょうね。
今日は、ガラスペンを紹介する時によく質問される内容を3つピックアップしてQ &A方式でブログを書いていこうと思います。万年筆初心者の方に参考になればと思いますので、是非とも読んでいただきたいです。では、今日もよろしくお付き合い願います。
ガラスペンは割れないの?
この質問は初心者で今からガラスペンを使い始める人のほとんどの疑問だと思います。僕も最初に買う時に店員さんに質問しました。なんとなくガラスと聞くと割れるものを連想しますし、割れたら危ないんだろうなぁと思ってしまっていたからです。ここはどうなんでしょう。
ガラスペンの材質は、多くが耐熱性、耐熱衝撃、耐酸性、対候性、絶縁性、耐摩耗性に優れているボロシリケイトガラスを使っています。通常万年筆のペン先やボールペンのペン先に劣らない硬度を持ったこの素材を使っているので筆記具として十分に使っていけるのです。
我々、文房具好きの経験からすると「欠けるけど割れにくい」という位置付けくらいが良いのではないかと思っています。先日も先端が欠けてしまったガラスペンの修理をコツコツしていたのですが、やっぱりこの作業はプロに任せなくちゃなぁと思いました。
まずは、最初の質問の答えは「欠けるけど割れにくい」です。
ガラスペンは、ちゃんと書けるの?
これだけガラスペンが流通しているのにもかかわらず、この質問は絶対にされるといっても良いです。「ちゃんと書けるの?」というお客様は、何度も何度もペン先にインクを付けなくてはならず、長時間の集中的な筆記には合わないのではないかと思っている人が多いのです。
はい、ちゃんと書けます。
ガラスペンのペン先にある溝の部分に万年筆インクが溜められて、少しづつインクが消耗されていく仕組みになっているのです。通常のガラスペンで書けば、はがき1枚分くらい書けるとされています。こういう仕組みの部分こそ、無料体験で味わってもらいたいです。
2番目の質問の答えは「もちろん、ちゃんと書けます」です。
ガラスペンは、どう持ち運べば良いの?
こんな見た目がデリケートなガラスペンは、ちょっとペンケースに入れるのは難しいですよね。ではどうやって持ち運びしたらいいんでしょうか。僕も最初は自分のデスクから持ち出なかったです。何かいい方法があるんじゃないんでしょうか。
僕がお勧めしているのは、購入した時についてくるケース(紙の箱が多い)で持ち運びする方法です。これが一番間違いないです。紙の箱といえど、輸送中にトラブルがないように頑丈に作ってある場合が多いので、ここに入れて持ち運べばまずはトラブルはありません。
最近では専用ガラスペンケースが売っていて、持ち運びの便利なものもあります。でも、最初はそんなもの必要ないです。購入時のケースの入れて持ち運びしましょう。最初から、ここにお金をかける必要ありません。まずは、自分の買った1本目を大事にしましょうね。
三番目の質問は「購入時のケースに入れて持ち運ぼう」です。
いかがでしょうか?この3つの質問に答えてみました。是非とも参考にしてくださいね。
では!