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北海道でここだけ!どんどんファンが増殖中!カラフルなレインボーラテを飲めるコーヒー専門店

はらぺこえりむし旅するグルメライター/カフェマニア

コンビニやファストフード店でリーズナブルなコーヒーを飲むことができる昨今。手軽に購入できるというのも良いですが、たまには専門店でゆっくり美味しいコーヒーを楽しみたい日もあるでしょう。今回訪れた「珈琲太郎本舗」さんは、ハンドドリップの北海道チャンピオンが営むコーヒー専門店。そしてこのお店は、道内ではとてもめずらしい「レインボーラテ」を提供する唯一のお店でもあります。

「珈琲太朗本舗」ってどんなお店?

店舗外観
店舗外観

「珈琲太郎本舗」さんがあるのは、国道231号線から少し東へ入ったあたり。最寄り駅は地下鉄南北線北34条駅です。お店は2022年6月にオープン。オーナーは過去に、可否茶館、札幌珈琲館などの有名店でバリスタとして勤務。「UCCコーヒーマスターズ」のハンドドリップ部門で2度北海道チャンピオンに輝いた経歴を持ち、現在でもその数をどんどん増やしている「アレンジコーヒー」の数はなんと200種類超え!また、冒頭で説明した「レインボーラテ」は全国的にも提供しているお店が少なく、(2023年秋現在)北海道内では唯一の提供店となっています。

レトロな雰囲気がただよう店内の様子
レトロな雰囲気がただよう店内の様子

店内はキッチンを囲うカウンター席のほか、壁側に4人掛けのテーブル席を配置。元々喫茶店として営業していたお店を居抜きで利用しているため、その雰囲気は昭和時代の純喫茶のよう。このカウンターは、あるときはコーヒーの香りがただよう喫茶店のテーブルとなり、またあるときは、シェイカーを振る店主の姿を間近で見られるバーカウンターとなります。営業形態は「コーヒー専門店」ですが、店主のアレンジスキルが光るオリジナルカクテルも提供。コーヒーが苦手でも楽しむことができる商品がたくさんあるので、お店を訪れた際は店主に理想のドリンクをオーダーしてみるのも良いでしょう。

アナログ盤が置かれたターンテーブル
アナログ盤が置かれたターンテーブル

店内の一角にはクラシックなターンテーブルとスピーカーが置かれています。一般的な喫茶店やカフェのBGMはJAZZやボサノバが流れているという固定概念をあえて外したこの日のチョイスは、なんと桑田佳祐!大衆的なJ-POPでありながらも違和感のない曲のチョイスに店主のこだわりとセンスが光っています。

道内唯一の「レインボーラテ」をいただく

カラフルなリーフが華やかな「レインボーラテ」
カラフルなリーフが華やかな「レインボーラテ」

名物のカラフルドリンク「レインボーラテ」は、ホットのラテであればどの商品でも対応してもらえます。この日は季節限定の「竹炭ラテ」をベースに、カラフルなリーフを描いたドリンクを提供していただきました。食用色素を使用して色あざやかなアートを描くこの技法は、その見た目の珍しさも相まってじわじわと注目度が高まっています。

ドリンクオーダー時はお茶菓子の提供も
ドリンクオーダー時はお茶菓子の提供も

ドリンクをオーダーすると、お茶菓子としてビスケットがついてきました。コーヒー1杯のオーダーで満足感の高い時間を楽しめるよう配慮した嬉しいサービスです。

隠れた人気メニュー「コーヒーゼリー」

クラッシュタイプの「コーヒーゼリー」
クラッシュタイプの「コーヒーゼリー」

物珍しいレインボーラテにスポットが当たりがちな同店ですが、もうひとつ人気の高い商品があります。それは、喫茶店の定番スイーツ「コーヒーゼリー」。一般的なコーヒーゼリーと異なるのは“クラッシュライプ”であること。そのユニークな製法は、カクテルを提供するお店であるというところに隠されていました。

シェイカ―に入れたコーヒーゼリーを氷で冷やす
シェイカ―に入れたコーヒーゼリーを氷で冷やす

一般的なコーヒーゼリーは、ゼラチンを加えたコーヒーを冷蔵庫で冷やし固めます。しかし「珈琲太郎本舗」さんでは、ハンドドリップしたてのコーヒーにゼラチンを溶かしてシェイカーに入れ、ロックアイスの中に埋めて冷却。目の前でコーヒーゼリーが加工される様子は、その工程を思わず目で追いたくなる面白さがあります。

半固体状になったコーヒーゼリー
半固体状になったコーヒーゼリー

ロックアイスで冷やしたコーヒーゼリーが半固体状になったら、あとはカクテルを冷やすときのように氷を入れてシェイク。シェイカーを振ったあとのコーヒーゼリーはいい塩梅に固まるので、氷を取り除いてグラスに盛り付けます。

盛り付けられたコーヒーゼリー
盛り付けられたコーヒーゼリー

程よく空気が入り、割れたガラスのように変則的な艶感を見せるコーヒーゼリー。ひとつひとつその場で手造りするため、提供までに10分ほど時間がかかることを覚えておきましょう。

ホイップクリーと合わせることでコーヒーのコクとほろ苦さが引き立つ
ホイップクリーと合わせることでコーヒーのコクとほろ苦さが引き立つ

コーヒーゼリー自体は無糖なので、好みでシロップやミルクを加えましょう。常連のお客さんはあらかじめミルクやシロップを断っていたので、今回は筆者もそのまま何もかけずに食べてみました。元々コーヒーを飲む時は無糖派なので、コーヒーのビターな味わいをそのまま楽しむことができて大満足!トッピングのホイップクリームが甘めなので、絡めて食べ進めるとちょうどいいほろ苦さになります。普段ブラックコーヒーを飲まない方も、まずはひと口、そのまま何もかけずに食べてみてください。

「珈琲太郎本舗」の詳細情報

【住所】北海道東区北36条東1丁目5番1号 大越ビル 1階
【電話番号】非公開
【営業時間】13時00分~22時00分
【定休日】月曜日
【公式サイト/SNS】Instagram

コーヒーを“ユニークに”楽しめるお店

ユニークながらもその味わいはお墨付き
ユニークながらもその味わいはお墨付き

カラフルな「レインボーラテ」やシェイクして作る「コーヒーゼリー」など、個性的でユニークな商品を展開している「珈琲太郎本舗」さん。コーヒーの味にうるさい人も納得の味と発想力を兼ね備えたオーナーの技術力の高さを目の当たりにすれば、きっとその魅力の虜になることでしょう。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね!

旅するグルメライター/カフェマニア

常にごはんやスイーツのことを考えている食いしん坊主婦。興味の赴くまま日本全国を旅しながら美味しい食べ物を発掘し、「旅」と「食」をテーマに地域やお店、商品の魅力を発信している旅人グルメライター。取材や執筆の合間は気になるカフェへ足を運び、これまでに訪問したカフェは1300軒以上!ネットや書籍で情報収集するよりも、実際に自分の足で歩いて見つけたお店や直感で魅力を感じたお店を中心に訪問し、レポート形式で記事を執筆している。ホイップクリームやバターがたっぷりなクレープと卵料理、チーズ、炙りのお寿司が特に好き。コーヒーも飲むけどどちらかといえば紅茶派。お酒は飲めるけどすこぶる弱いのが玉に瑕。

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