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2023年の金融市場を振り返る、4~6月

久保田博幸金融アナリスト
(写真:つのだよしお/アフロ)

 日銀は2022年度の国債買い入れ額が過去最高の135兆9890億円になったと発表。

 4月17日、アップルが米国で預金サービスを開始。

 2022年度の消費者物価は41年ぶりの水準に。

 5月1日米地銀ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が経営破綻。

 5月2、3日に開催されたFOMCにおいて主要政策金利を0.25%引き上げることを決定。

 ブラジルやアルゼンチンなどが人民元決済を開始か。

 5月17日の東京株式市場で日経平均株価が続伸し、節目の3万円を一時上回った。取引時間中に3万円台をつけるのは2021年9月以来、1年8か月ぶり。

 4月の全国消費者物価指数で生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコア)は、同4.1%の上昇となり、消費税導入時や増税時の伸び率を上回り、第二次石油危機の影響で物価が上昇していた1981年9月以来、41年7か月ぶりの上昇率に。

 5月19日の東京株式市場は、日経平均株価は前日比234円42銭高の30808円35銭。1990年8月1日以来、約33年ぶりの水準を付け、バブル経済崩壊後の最高値を更新した。

 5月30日、財務省と金融庁、日銀は30日、国際金融資本市場に関する情報交換会合(3者会合)を開いた。

 米上院が6月1日夜、米債務上限の効力を2025年1月まで停止する「財政責任法案」を可決。米国のデフォルトが土壇場で回避。

 仕組み債で千葉銀行などが行政処分勧告へ。

 日経平均株価が6月5日に32000円台を付け、1990年7月以来約33年ぶりの高値を付けてきた。

 FRBは6月14日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想された通りに利上げを見送った。

 ECBは15日の理事会で、前回5月と同じく0.25%の利上げを決めた。8会合連続の利上げはECBとしては初となる。

 15、16日に開催された日銀の金融政策決定会合では、金融政策の維持を全員一致で決定した。

 イングランド銀行は22日、3会合ぶりに0.5%という大幅な利上げを決定した。13回連続の利上げとなり、0.5%の上げ幅はことし2月以来、3会合ぶりとなる。

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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