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【仙台】晩翠通りの由来、晩翠草堂。当時の面影そのままに。「荒城の月」作詞者が晩年過ごした居宅の文学館

ずんだ地域情報発信ライター(仙台市)

こんにちは、ずんだです。

「荒城の月」といえば、仙台出身の文学者 土井晩翠さんが作詞した有名な音楽。
その土井晩翠先生が晩年過ごしたという晩翠草堂を訪れてみました。

晩翠草堂は、土井晩翠先生が昭和24年から昭和27年80歳で亡くなるまで過ごされた居宅で、今は文学館として残っているところです。当時の風情のある建物が、昭和の感じを漂わせていますね。

ところで、この晩翠草堂は青葉通に面しているのですが、とても静かなんです。庭を挟んでいるだけでこんなに静かなんだな、と感じます。

風情のある廊下を通って、お部屋に入っていきます。

入って右手には土井晩翠先生の略年譜。
土井晩翠先生は島崎藤村さんと並び、日本の文学界を引っ張っていたのですね。その足跡は「晩藤時代」と称されていたんだそうですよ。

留学後に仙台に戻ってきてからは英語の先生の傍ら、翻訳も手がけていたということ。教え子達もたくさんいらっしゃるんですね。
土井晩翠先生は、有名詩人として初めて文化勲章を受章した方。そして、1950年(昭和25年)には、仙台市の名誉市民第1号にもなりました。意外と知られていないのではないでしょうか?ずんだも初めて教えて聞いたことが多かったですよ。

また、驚いたのは、実は土井晩翠先生の本名は「つちい」さんなんだそうです。どういうわけかお子さん達には先立たれてしまったと言うことですが、甥っ子さん達ご親族の方々は、もちろん「つちい」さんとして今でもご存命とのことでした。

実際に使われていたベッドやスリッパなどが展示されてあり、当時の生活が垣間見えます。

窓もサッシではなく木枠で懐かしい感じです。画像なのでわかりにくいですが、窓ガラスのガラスも当時のものなので畝っているんです。そして、この鍵。おばあちゃんのお家に遊びに行くと、こんな鍵でした。年代を感じますが、晩翠草堂がとても大事にされているのがわかります。

庭には土井晩翠先生の銅像があります。

このお庭も、しっかりとお手入れされていますが、当時のままなんだそうですよ。当時は現在の青葉通まで庭が広かったと言うことですが、青葉通が出来ることによって、その土地は仙台市に寄贈されたそうです。

仙台出身の文学者土井晩翠先生。合わせて仙台の歴史を学ぶこともできますよ。夏休みも後半ですが、どこ行こうかな?と言う方、晩翠草堂を訪れてみてはいかがでしょうか?

【晩翠草堂】
仙台市青葉区大町1-2-2
TEL:022-224-3548
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)

地域情報発信ライター(仙台市)

地域ニュース仙台市担当ライター☆食べ歩き、旅行大好き。お店、空間、場所などを巡って新しいものを発見するのが好き?あれこれ調べてみんなにプランを提案するのが楽しい☆住み慣れた地だけど新たな目線で仙台市の情報をお伝え。仙台近郊にお住まいの方はもちろん、仙台を訪れた方へも、「明日の行動」のお役に立てる身近な情報を。お店や企業のみなさまへも貢献できるように発信していきます。是非チェックしてみてくださいね~!

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