栄養豊富で食べ応えがあるサツマイモは、美容と健康の強い味方。近年は、食感がよく甘味の強い品種が登場し、スイーツ感覚で楽しめるものも増えてきました。本日は、寒い季節にぴったりの、絶品壺焼き芋をご紹介します。

ゆっくりじっくり3時間

阪急宝塚線山本駅から徒歩4分。国道176号線の山本交番南交差点を左に曲がってすぐのビルに壺焼き芋の専門店『いもや 仁兵衛』さんがあります。

カウンターだけの店舗の前には壺が3つ。素朴な形が可愛らしく、保温力抜群に違いないなめらかな壺（つぼ）肌に、早くもテンションアップです。

サツマイモは60度から70度で加熱すると、デンプンが麦芽糖（ばくがとう）に変化して甘くなります。けれど、一般の調理器でこの温度を保つのは難しいですね。

壺焼きは、反射熱を利用してじっくり加熱できるため、適温を長く保つことが可能です。その結果、甘みと栄養が最大限に引き出されるのだそう。

さらに、品種は「紅はるか」のみを使用。薄い皮とねっとりとした食感、そしてたっぷりの蜜が、焼き芋にぴったりだと言います。

様々なこだわりから、とにかく美味しい焼き芋を食べてもらいたい！　という熱意が伝わってきますね。

メニューは3種類

さて、気になるメニューは3種類。毎日店頭で焼き上げる壺焼き芋のほか、急速冷凍した冷やし焼き芋、そして去年夏の発売から大人気だという、芋ペースト入りのアイスもなかが楽しめます。

冷やし焼き芋はそのままいただくのはもちろん、ケーキに混ぜ込んだり、おかずの材料にするのもお勧めだそう。さらには3ヵ月と日持ちがするので、おみやげにも喜ばれそうです。

開店は11時ですが、当日の朝から焼き始めるため、壺焼き芋は12時30分からの販売です。夕方には売り切れることもあるので、確実に手に入れたい方は予約がお勧め。大きさ（大・中・小）と本数を連絡すれば、取り置きをしてくれます。

いざ、実食！

さて、今回は中くらいの大きさをオーダー。

目の前で実際に見ながら選べます。

中くらいだと500円くらいが目安です。チョイスしたものは太めだったので、600円でした。

アルミホイルで包んで焼いているので、とてもしっとりしています。

ひと口食べると、吸いつくようなねっとり感とやさしい甘みが口の中に押し寄せてきました。全体にキレイに火が通り、とろけるような食感に感動。焼くだけでこんなに美味しくなるなんて！

美味しくいただいて元気に

サツマイモはエネルギー源となる糖質が白米やパンなどより少なく、同時に食物繊維が豊富に含まれているため腹持ちがよく、ダイエット食品としても優れているそう。また、ビタミンCをはじめ、さまざまなビタミンやミネラルが含まれているため、とくに寒い時期には風邪予防にお勧めの食材なのだとか。

アイスもなかもいただきましたが、バニラアイスと紅はるかのやさしい甘さがナイスマッチング。寒い冬でも美味しい一品でした。

店名の「仁兵衛（にへえ）」は、江戸時代にサツマイモの栽培方法を研究して増収し、『川越の甘藷（かんしょ=サツマイモ）先生』として知られる埼玉の豪農・赤沢仁兵衛さんにちなんだもの。

手軽で美味しいサツマイモでみんながハッピーに。寒い季節に心が温かくなるお店でした。

店舗情報