令和5年2月17日(金)～3月5日(日)の期間中、岸和田城周辺と紀州街道沿いにある8つの施設

・岸和田城
・岸和田市二の丸広場 観光交流センター
・岸和田だんじり会館
・まちづくりの館
・岸和田市五風荘
・自泉会館
・岸城神社
・杉江能楽堂

にて、それぞれ特色のあるお雛様が展示されています。
（閲覧は無料です。※施設利用の際に入場料が必要な施設もあります）

この催しは、岸和田城下町サミット実行委員会という、岸和田城と城下町周辺の施設を中心として城周辺の賑わいの創出に取り組む団体が、昨年より行っている行事です。

近くに行く用事があったので、仕事帰りの夕方頃ですが、何件か見て回ってみました。

まずは自泉会館。

自泉会館は、昭和７年に設立された岸和田紡績株式会社の倶楽部施設として建設され、昭和１８年に岸和田市に寄贈された建物です。

現在は音楽ホールやギャラリーとして使用されています。

設計は近畿を中心に商業ビルの秀作を多く残した建築家、渡辺節氏の物という歴史ある建物ですので、自泉会館に行かれる方は、お雛様だけでなく建物の美しい造りを是非見て欲しいと思います。

こちらに飾られているひな人形、美しく立派な5段飾りと7段飾りが近代建築に映え、見応えがあります。

左側が、５代岸和田市長の川崎正一氏が初孫のために購入したものだそうです。

お雛様は85歳を迎えているそうです。大きい方は35歳くらいだそうです。

85年という時を経てもなお、孫を思う祖父の愛情が色あせる事なく感じられる素敵なお雛様ですね。

続いて紀州街道沿いにあるまちづくりの館へ。

こちらは、岸和田のまちの歴史や文化遺産を学習できるなど、総合的なまちづくりの拠点となる施設です。

こちらにも立派な７段飾りのお雛様があり

横には竹を細工して作られた幻想的な「竹あかり」があり、お雛様を美しく照らしています。

静かな雰囲気に、しばし現実を忘れ見惚れてしまいました。

岸和田だんじり会館は、17時を過ぎていたので閉まっており前を通過したのみですが、こちらはお雛様以外にも、だんじりの鳴り物体験が出来たり、だんじりの屋根に乗って「大工方」気分を味わえたりと、岸和田および泉州地域のちびっこの人気スポットですので、子連れで寄ってみると楽しい思い出が作れそうですね。

岸和田市五風荘さんのお雛様は、昨年見に行きましたが

岸和田市民の方よりご提供いただいたという７段飾りが多数並べられていて、風情ある建物に良く映えていました。

おうちでもう飾らなくなったお雛様が、このような形で利用されるというのは寄付した方も喜んでいらっしゃるのではないかな、と思います。

お雛様というのは、親心、もしくはおじいちゃんおばあちゃんの愛情がたっぷり詰まった子どもへの最初の大きなプレゼントだと思うので、もらった本人が大きくなって不要になってしまった後に、自分への愛がたくさん詰まったお人形を、晴れやかな場所でたくさんの方が見てくれるというのは、私ならうれしいなぁと思います。

もちろんプレゼントした方も、お人形も、第二の活躍が出来る場所が出来てとっても嬉しいのではないかなぁと思います。

この雛人形は、どんな背景があってここに来たのかな。なんて考えながらめぐるのも、楽しくていいですね。

ひなめぐりは今週末の日曜日、3月5日(日)まで開催中です。

そして、いろいろなお雛様を巡りながら、一緒に紀州街道の美しさを堪能しつつ

城下町の風情にも触れながら、1人でも、家族でも、家族になりたい２人でも、様々な組み合わせで色々な事を考えながら地元岸和田の美しさを改めて体験するのも、なかなか楽しい１日になりそうですね。