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本場のバスクチーズケーキを食べてみた!スペイン、サン・セバスチャンで実食ルポ

ロザンベール葉旅・グルメライタ―

フランス国境から約20kmの位置にある、スペインのサン・セバスチャンは、地元のバスク料理と美食の文化で知られています。ミシュランガイド星付きレストランの宝庫であり、既に日本に定着した「バスク・チーズケーキ」もこの地から生まれています。そんな美食の街で、本場のバスク・チーズケーキを味わったのでレポートします。

美食の街「サン・セバスチャン」

サン・セバスチャンの海岸
サン・セバスチャンの海岸

ピレネー山脈の両麓に位置し、ビスケー湾に面するバスク地方は、フランスとスペインの両国にまたがっています。そのスペイン・バスク州にあるSan Sebastián(サン・セバスチャン)。

スペイン国王フェリペ4世の娘、マリア・テレサと“太陽王”と呼ばれたフランス国王ルイ14世が、フランス領バスクのサン=ジャン=ド=リュズ近郊で婚姻を行う際、スペイン王室の司令部として使用されました。その後、スペイン王侯貴族や上流階級の避暑地として知られるようになります。

現在は、バスク料理はもちろんミシュランガイドの星付きレストランの宝庫であり、「美食の地」として知られています。旧市街のバルで提供される“ピンチョス”と呼ばれるタパス発祥の地でもあります。

「バスクチーズケーキ」を実食!

「バスクチーズケーキ」は、外側を黒く焦がし、中身はクリーミーで濃厚な風味が特徴。サン・セバスチャンにある料理店「ラ・ビーニャ(La Viña)」のレシピを元にしたベイクドチーズケーキです。現地では「バスクチーズケーキ」という名称では呼ばれていませんが、日本ではコンビニにも普及し、すっかり定着していますね。

サン・セバスチャンのバル・レストラン *画像はイメージです
サン・セバスチャンのバル・レストラン *画像はイメージです

サン・セバスチャンの駅を出て少し歩いていくと、大きな通りに出ました。軽く何か食べたかったのでお店を探していたら、大通り沿いのレストラン・バル「Antonio(アントニオ)」の店頭にあるメニューに「Cheese cake」(8ユーロ *2023年9月18日現在、1ユーロ=約158円 )を発見! もはやサン・セバスチャンでも定番スイーツのようです。

サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ
サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ

今回は「ラ・ビーニャ」に行く予定はなかったので、とりあえず地元のチーズケーキを食べようとこちらに決定。

サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ
サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ

サイズは日本のものの倍はありそうです。二人でシェアすることにしました。断面から見えるトロりとした中身が見るからに美味しそう!

サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ
サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ

チーズの風味がしっかり、それと共にしっとりとしたスポンジケーキのような生地、そしてトロ~リとした舌触りは日本のものと比べるとかなり濃厚。これはたまりません!

サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ
サン・セバスチャンのバスクチーズケーキ

黒く焦げた表面が香ばしく、チーズのコクと風味、トロリとした食感と共にハーモニーを奏でています。本場の味は、日本のものより濃厚でしっかりとした味わいです。一人一つだとかなり食べ応えがあります。

バルのテラスで味わう「バスク・チーズケーキ」。雰囲気もあいまって、とても美味しくていい思い出になりました。

■Antonio Boulevard:https://antoniobar.com/boulevard/

隠れた名店のチーズケーキもおすすめ!

パステレリア・オタエギのチーズケーキ
パステレリア・オタエギのチーズケーキ

そして、旧市街を散策していると、チーズケーキがズラリと並ぶ老舗らしい風情を醸すパティスリーを発見。「Pasteleria Otaegui(パステレリア・オタエギ)」という「バスクチーズケーキ」の隠れた名店だと後で知りました。

1886年創業、サン・セバスチャンでは一番老舗のパティスリー。スペイン王室御用達だったのだとか。現在はサン・セバスチャンに3店舗あり、テイクアウトのみ。「ラ・ビーニャ」のチーズケーキとはまた風味が異なるようなので、食べ比べてみてもいいですね。

■Pasteleria Otaegui:https://pasteleriaotaegui.com/

旅・グルメライタ―

横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経てライター歴20年余り。京都を中心に、フランス人のパートナーと共に旅する、国内やフランス、イタリアなどの心ときめく旅情報を提供します。

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