【足立区】箪笥の中の和服が蘇る。クラフト工房あじさい「こつこつ展」今年も元気に開催!
こんにちは。足立区情報発信ライターのNaokoです。
足立区一ツ家にある「クラフト工房あじさい」。
洋裁歴74年の山﨑年子さんによる展示販売会「こつこつ展」が今年も開催されると伺い、行ってきました。
工房で和服リメイク品や絵画を展示販売しています
会場は山﨑年子さんの工房です。ここは、いわゆる貸し展示スペースではなく、年子さんのアトリエ。ここに和服のリメイク品や絵画の数々が展示されていて、その場で購入することも可能です。
以前は池袋や神楽坂の展示スペースを借りて販売していたそうですが、現在では年子さんの工房内で毎年5・6月頃に展示会が開催されています。訪れた日も、数名のお客さんがじっくりと年子さんの作品を楽しんでいました。
洋裁店で培った技術を活かして:年子さんが紡ぐリメイクの物語
以前は大きな洋裁店で仕立てをしていたという年子さんのもとには、たくさんの布が集まります。現在では京都に1軒しかない希少な織物で作られた洋服や、不要になった浴衣でリメイクしたアロハシャツ、バッグなど、かたちは様々です。
年子さんは布を見てそれにあったリメイクの形を考えています。最近では京都にある料亭の女将さんからの依頼で、着なくなった着物を作務衣に作り替えたそうです。
遠方からも生徒さんが訪れる洋裁教室
年子さんは毎週火曜日と水曜日、洋裁教室の講師もしています。足立区内はもちろん、大宮、池袋、千葉などさまざまな方面から生徒さんが訪れているそうです。
洋裁教室のレッスン時間は1時間程度のところがほとんどですが、年子さんの洋裁教室は1回で長時間(最長8時間)、好きなだけ学べるのも特徴です。
「布を持ってきた人は大体1回目でボタンをつけるところくらいまでは行っちゃいますね」とお話しされていました。
年子さんは布を見て、それに合うかたちを考えています。箪笥の中に眠っている着物を持参して相談することもできます。
年子さんからのメッセージ
「箪笥の中に眠っている着物は、そのままにしておくと本来の美しさを発揮する機会を失ってしまいます。着物をリメイクして新しい命を吹き込むことで、その魅力を再び楽しむことができます。まずは、お手元の布をお持ちいただき、ぜひご相談ください。一緒に、思い出の着物を新たな形で生かしましょう。」
あじさい工房のこつこつ展は、和服のリメイク品の展示だけでなく、それをリメイクした年子さんと布についてお話しできるとても素敵な展示です。着物のリメイクに興味のある方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみに、年子さんは89歳ですが、とてもエネルギッシュな方です。年子さんの情熱と知識に触れることで、きっと新たな発見と感動が得られるでしょう。