【鎌倉市】北鎌倉で見つけた名物おやつ。これぞ元祖の鯛焼き!「一丁焼き こたろう」
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北鎌倉駅から徒歩約20分。鎌倉湖のほど近く、昔ながらの個人商店が立ち並ぶ今泉台の北鎌倉台商店街に一軒の鯛焼き屋さんがあります。
その名も「一丁焼き こたろう」。
お店の前を通ると甘くて心地よい香りが漂い、思わず足を止めてしまいました。
今回は、職人の技術とこだわりが詰まった“こたろう流”で焼き上げる一丁焼きの美味しさをご紹介します。
京都・奈良から北鎌倉へ
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「一丁焼き こたろう」は、2009年の創業以来、京都・奈良で13年間営業していた人気のお店です。
そして2022年11月から北鎌倉に移転して営業をしています。
ご主人が奈良でお店を切り盛りしていた当時、北鎌倉台商店街が紹介されていたテレビ番組に目が留まり、街の人たちが再び活気を取り戻そうと奮闘する姿に深く感じ入り、ここに店を出そうと決めたのだそうです。
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この周辺は自然に囲まれた閑静な住宅街。
その中にある北鎌倉台商店街は、飲食店や昔ながらの商店など、人情味あふれる多種多様な店舗が集まっています。
昔ながらの商売のスタイルで個性豊かな商品やサービスを提供する店も多く、買い物自体がまるで冒険のような楽しさも。
また、買い物だけではなく、地域とのつながりや人々との交流を楽しむ場としての魅力もあります。
一丁焼きとは
![鋳型は、鮎型、鶴亀型、相撲型など、鯛の形に限らず、さまざまな型のバリエーションが揃います。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869041139.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
一丁焼きは、1つまたは2つの鯛焼きを専用の型で個別に焼く方法です。
鉄板で大量に焼く鯛焼きとは異なり、1つずつ丁寧に焼き上げるため、均一な焼き加減と美しい仕上がりが実現するそうです。
![鯛(小豆・青えんどう豆・白いんげん豆/各¥400)、鮎(¥600・3色可)、うす焼き(¥500・3色可)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869076907.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![一度に2つ焼ける“2尾型”。焼きあがった後、ハサミで切り分けます。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869104276.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![3mm厚の“うす焼きの型”。他の鋳型に比べ、深さが浅いのが特徴です。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869123702.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![注文を受けてから焼き始めます。型に生地を注ぎ、餡を乗せ、さらに生地を流し込みます。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869149061.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
生地は、小麦粉とわずかな上新粉のみ。
餡は、白ザラメと塩だけで炊き上げた小豆餡・うぐいす餡(青えんどう豆)・白餡(白いんげん豆)の3種類のみ。
自家製あんこをたっぷり包んだ王道スタイルです。
![一丁型1つに対し、1台のカセットコンロの強火で一気に焼き上げます。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869184556.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
焼き型を返すカチャンカチャンという音、小麦の香ばしい匂い、餡の甘い香りが漂う中、期待を膨らませながら焼き上がりを待ちます。
冗談や笑い話を交えながらご主人との会話を楽しんでいると、いつものように声をかける男性や小学生の女の子2人組、こんにちはーと親子連れの姿が。それぞれ顔なじみの常連さんがやってきて、揃って焼き立てを待つのでした。
![これぞ、100年以上続く「一丁焼き」!コンロの前で焼き続けるご主人に尋ねると、やはり夏は相当な暑さになるそうです。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869221627.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
![「一気に焼き上げるから後に風味が飛ぶことなく、冷めても美味しいんだよ。」と、ご主人。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869311467.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
羽根の部分は思った以上にパリパリ。ほんのり甘くて香ばしい小麦の風味と食感がたまりません。
まさに昔食べたあの味!よく近所のお兄ちゃんと買いに行ったなぁ、と懐かしい思い出が蘇ります。
体の部分は皮が薄くてサクッと、中はもちもち。しっかりとした歯ごたえがあります。
身にたっぷり詰まった餡の甘さと生地の香ばしさが絶妙に混ざり合います。
ひとつは家に持ち帰りっていただいたところ、焼き立てとはひと味違うもっちり感。
次は3色と、うす焼きをいただきたに来ようと誓うのでした。
![鯛・小豆(¥400) お店よりメニューのご提供をいただきました。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/satomi/article/01782660/image-1716869379790.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
お支払いは現金のみです。お会計は、缶のトレーにお金を入れて自分でお釣りを取ります。これは、ご主人が地元の人々と深い信頼関係を築いているからこそ。
ユーモアたっぷりのご主人との話が盛り上がり、すっかり時間を忘れてしまいました。
一丁焼きの美味しさは格別です。ぜひこの味わいをお楽しみください!
*掲載時の内容です。メニューや価格、営業時間等の変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。