神戸には美味しいパン屋さんがあちこちあります。そんな中で、以前から気になっていた「メゾンムラタ」。

パンだけ買いに行くにはちょっと遠いからそのうちに…と思っていたら、ちょうど良いタイミングで行けることに。

この日はすでに夕方近かったので、もしかしたらあまり残っていないかと思いきや、悪天候の為かまだ色々と残っていました。こんなラッキーなことってあるのかと、友人たちと買い占める勢いでトレーにパンを乗せ始めます。

まもなくして、人が次々と入ってきました。急にラッシュとなり驚きましたが、とにかくなくなる前に急がねばと真剣にパンと向き合います。

ハード系のパンが多いのが個人的には嬉しく、お値段も比較的安価な気がします。添加物を使わないなどこだわりの材料を使っているのに安いというのは、ホントにありがたいことですね。

持ち帰って後日、おウチで頂きました。まずは「バジルチェダー」を軽くトースターで温めます。

ひと口かじると驚きの食感。ざっくり、もっちり。中はしっとりと水分を感じます。バジルの香りとチーズのコク。トーストしたことでチーズもしっかり伸び、あまりの食感の良さに噛み締めながらその余韻を味わいます。

「ブルーベリ、クランベリーのクリームチーズ」も軽くトーストがおすすめなのは、サクッ、カリッ、ふわっの3種類の食感がやってきて、そこに香ばしさが加わるからです。

クリームチーズの爽やかな酸味とほのかな甘味が生地としっかり絡まり、ベリーもアクセントに。

「イタリアンマロンとオレンジのフランスパン」は、薄くスライスしてトーストしましたが、マロンは優しい味なので量が多めでないと少し物足りない感じがして惜しい。

290円と安いので、少し値段をあげてもマロンがたっぷりだと嬉しいかもです。

「ブルーチーズとくるみのフランスパン」は、ブルーチーズがパンチの効いた味なので、量的にもちょうどよく充分に満足感がありました。

お店でお会計をしていた際に、オーナーのムラタさんがひょっこり顔を出したので話しかけてみました。パンの食レポを書いて良いですか？と伺うと「どうぞ、厳しい意見も書いてくださいね」と笑顔です。

そんな風に言うオーナーさんは初めてなので驚きました。ストイックにパンと向き合うムラタさん、YouTubeやブログでの投稿などを見ていても本当にパンのことをずっと考えているのだなと感心します。

噂には聞いていましたが、15歳からパン職人になり、ビゴの店では3年、フランスでのパン修行は5年半、帰国後にはパン教室を開くなどとにかくパンに情熱を注ぎまくった人生のようです。

それでもなお探究心はとどまることなく、チャレンジ→失敗→探究→成功を繰り返す日々を送っているムラタさん。そんな奮闘ぶりを丸ごと配信しているSNSはかなり面白く、必見です。

そうそう、さっきマロンの量について触れましたが、それはムラタさんの「厳しい意見を」という一言があったのであえて言ってみました。実は、パンに関しての厳しい意見は全然思いつかなかったです。

あんなに山盛り買って帰ったのに、もっと買えばよかったと思うほどでした。次回は朝のオープン時間を目指して行ってみたいと思います。皆さんもぜひ。

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