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13年ぶりに日本人選手が出場 独立リーグ右腕が初登板初先発で勝利投手に<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
初登板初先発で勝利投手となった白川恵翔(写真:SSGランダーズ)

6月1日のKBOリーグは全5試合が17時開始で行われた。

キウムヒーローズ-SSGランダーズ(コチョク)はSSGの先発マウンドにKBOリーグ13年ぶりの日本人選手、白川恵翔(22)が上がった。

白川は序盤、ボールがばらつき初回に3四球。2回も2安打、1四球とランナーをためるもピンチを切り抜けた。一度上げた左足を上下する二段モーション、グラブをはめた左手を高く上げる独特のフォームの白川は140キロ台後半の直球、カーブとフォークで回が進むごとに相手打者の空振りを誘い、4、5回は三者凡退に抑えた。

白川は5回92球を投げて被安打3、四球4、奪三振6(空三振5)、無失点でマウンドを降りた。SSG打線は3番チェ・ジョンが初回に15号2ラン、5回にも16号3ランと2発を放つなど、計4本塁打で9得点を挙げて白川を大きく援護した。

試合は9-0でSSGが勝利。白川は初登板初勝利。日本人の勝利投手は2011年6月11日のネクセン(現キウム)戦での門倉健(当時サムスン)以来となる。

13年前の6月、勝ち星を挙げスタンドの日本人学校の生徒に手を振る門倉健(写真:ストライク・ゾーン)
13年前の6月、勝ち星を挙げスタンドの日本人学校の生徒に手を振る門倉健(写真:ストライク・ゾーン)

◆「白川は今季導入の新制度『代替外国人選手』」

白川は先月下旬まで四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスでプレー。故障離脱中で故障者リスト入りしているロエニス・エリアスに代わって今季導入の新制度「代替外国人」として、急遽SSG入りが決まった。

KBOリーグの日本国籍の外国人選手は2011年途中までプレーした門倉健以来、13年ぶり7人目。NPB在籍歴のない選手では2003年にロッテジャイアンツと契約した森一馬投手(元一光)以来、2人目となる(森は出場なく退団)。

(関連記事:ドラフト連続指名の四国IL・徳島から白川恵翔が韓国KBO入り 門倉健以来13年ぶりの日本人助っ人に

映像:白川恵翔の奪三振シーン(KBO公式YouTubeチャンネル)

◇6月1日(土)の結果

・トゥサン 5 - 8 LG(チャムシル)

 勝:キム デヒョン

 敗:キム ミョンシン

・キウム 0 - 9 SSG(コチョク)

 勝:白川 恵翔

 敗:チョ ヨンゴン

・サムスン 6 - 4 ハンファ(テグ)

 勝:ウォン テイン

 敗:チョ ドンウク

・KIA 4 - 2 KT(クァンジュ)

 勝:ネイル

 敗:ユク チョンミョン

・ロッテ 2 - 4 NC(プサン)

 勝:ハン ジェスン

 敗:チョン ミル

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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