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【富田林市】多肉植物好きの聖地誕生!富田林高辺台のインコ堂植物園は、初心者にもアドバイスばっちり

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

多肉植物(たにくしょくぶつ)をご存じでしょうか?、これはサボテンをはじめとする植物の総称で、特徴として葉、茎または根の内部の柔組織(じゅうそしき)に水を貯蔵しています。

富田林の金剛地区に、多肉植物専門店がこの3月にオープン。お店というより多肉植物園という言葉がぴったりの、インコ堂植物園さんに行ってきました。

場所は高辺台2丁目の交差点のところにあります。

地図で見ると、南海金剛駅の東口ロータリー前の道を一直線に進んだところにあります。金剛駅から南海バス金剛東団地線に乗って、公園前バス停で降りるとすぐ近く。

「いとをかしLABO」さんというフリースペースの1階に、インコ堂植物園さんがあります。

ただしインコ堂植物園さんは、営業時間が金・土・日の週3日間だけなので注意してください。

入り口から、興味がそそられるような多肉植物が並んでいますね。多肉植物と言えばサボテンが有名ですが、水の無い砂漠地帯でサボテンが育っているのも、内部に水を貯蔵しているからなんですね。

外で展示しているだけでも魅力的なのに、店内にはもっとすごいものがありました。できれば撮影したいと思っていたら、インコ堂植物園さんは写真撮影がOKです

入り口には、これぞ「サボテン」というべき鉢があります。さて中に入ってみましょう。

店内に入ると、思わず「おおっ」と声を出したくなるような多肉植物の数々が並んでいます。今回はインコ堂植物園のオーナーでもある田平朝海(たひらあさみ)さんにお話をお伺いしながら、見学しました。

田平さんによると、元々バイク販売店を経営していたそうですが、10年ほど前から多肉植物に興味を持つようになったとか。

「最初は熱帯魚からスタートして、次に水草に興味が湧き、さらに水から上陸して熱帯つながりで多肉植物に関心が移ったんです」とのこと。

だからか、店内の片隅で水槽セットを販売していたんですね。店内では、あくまでも趣味として、カクレクマノミとか海水の熱帯魚が飼育されています。

こうして趣味でやっていた多肉植物への想いがつのり、ついに今年の3月に職業としてインコ堂植物園をオープンしました。趣味が高じて仕事になったんですね。

ちなみにそれまでの仕事だったバイク屋は、義理の弟さんに譲ったそうです。

さて、本題の多肉植物を見ていきましょう。サボテンのほかにもいろんな多肉植物があります。「アロエも多肉植物ですよ」と田平さん。

大きさも品種によってまちまち、料金も同様に、ピンからキリまでいろいろあります。

でも各種クレジットカード等が使えるようなので、そのあたりも安心ですね。

こちらには大きなサボテンがあります。いろいろ見ながら、植物園の名前は正しいんだと思いました。それもそのはずです。田平さんに、店が金・土・日の3日間しか開いていない理由も教えてもらいました。

「五軒家に多肉植物専用の畑があって、店が休みの日はそちらの栽培管理をしています」とのこと。店内にある多肉植物は、自らの畑で育てたものと外部から仕入れた物が、それぞれ半々なのだそうです。

さて、インコ堂植物園さんには、多肉植物の専門的な知識を持っている人のほか、私のようにまったくの初心者が来られることもあります。そこで田平さんに、初心者が多肉植物を飼育する上での注意点をお伺いしました。

  • 水をやりすぎない。(特に冬場は1ヶ月は不要。夏場は5日くらいに1度)
  • 直射日光の当たる窓辺においてほしい。(部屋の暗いところに置くのはあまりよくない)

部屋のインテリアとして、日光の入らない部屋に多肉植物を置く際には、蛍光灯よりもLEDの光が良く、植物栽培専用のライトもあるそうです。でもやはり自然の日光がいちばん良いとか。

あと多肉植物初心者に育てやすい品種を伺ったところ、エケベリア、ハオルシアあたりがおすすめだとか。「大きくなりすぎないですし、株が膨らんできて可愛らしいですよ」と田平さんは嬉しそうに答えてくれました。

本当はすべての種類の特徴などを田平さんにお伺いしたかったのですが、そうもいかないので、イチオシの多肉植物を教えてもらいました。

「『パキポディウム』です。アフリカ大陸の東に浮かぶマダガスカル島や南アフリカで自生している非常に珍しい多肉植物ですよ」とのこと。

ごつごつしたようなボディの上に茎が伸びて黄色い花を咲かせていますね。見たことがないかも。

パキポティウムにもいろんな種類があって、こちらはグラキリスという種類で「象牙宮」という和名がついているとか。

和名の中にはグラキリス「象牙宮」のほか、ブレビカウレ「恵比寿笑い」、エビスダイコク「恵比寿大黒」、デンシフローラム「シバの女王の玉櫛」などいろいろあるようです。

それにしても、パキポティウムは壺のようにも見える独特なボディをしていますが、この中に水が溜まっているとかで、なんとも不思議なものです。

こちらは田平さんが受粉に成功した物だそうです。

なかなか受粉させるのが難しかったそうですが、ようやく成功したとのこと。やはり趣味が高じてプロになった方らしい専門的なノウハウを駆使するからこそ、こうやって実現できたのですね。

多肉植物の鉢以外にもいろいろ販売しています。こちらはうちわサボテン。

カレーリーフとありますが、多肉植物に限らず、ハーブやコブミカンなども販売しているそうです。

ということでお話を伺うだけだったのですが、田平さんの熱意に圧倒されてしまい、多肉植物を衝動買いしてしまいました。

それがこちら「パキポティウム グラキリス(1980円)」です。今は指の大きさほどの小さな多肉植物ですが、うまく育てれば1・2年で大きく成長するとのこと。

こちらも買いました。一見多肉植物ではないように見えますが、これもそうで、お値段はなんと380円でした!こういうお手頃価格のものもあるんですね。

田平さんのように、趣味が高じて職業の域になるのは到底無理ですが、これからささやかな楽しみとして育てていこうと思います。

インコ堂植物園
住所:大阪府富田林市高辺台2-20-24 いとをかしLABO1F
電話番号:0721-21-4754
営業日:金、土、日
営業時間:11:00~18:00(日曜日は16:00まで)
アクセス:南海金剛駅からバス 公園前バス停から徒歩1分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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