【秋田県横手市】地元の夏酒で乾杯!日本酒と出会いの酒場『もっきりマルキュウ』とは?
横手の人情酒場が熱い!日本酒好きにはたまらない『もっきりマルキュウ』とは?
夏と骨折と私。
ごめん、いきなり平松愛理さんの往年の名曲のようなテンションで始めてしまったが、実は先月道端ですっ転んで左腕上腕骨をモッキリ、……じゃなくてポッキリやってしまった。
梅雨入りと共に始まった哀しみのリハビリ生活だが、ここにきてようやく私のナイーブな左腕も回復してきたため、本日は私が骨折る前に訪れた横手の人情酒場を紹介したい。そう、日本酒好きは必見の『もっきりマルキュウ』である。
赤い暖簾をくぐり扉を開けば、店内の熱気に驚かされる。L字型のカウンターに広がる酒吞み人の笑い声と、それを演出するベレー帽をかぶった気さくな店主。うん、ここは良い酒場だ。早くも自信から確信に変わったところで、まずは黒ラベルで乾杯といこう。
お通しのハムカツと漬物を黒ラベルで流し込みながら、品書きに目をやる。『マルキュウ』は酒はもちろん、肴の充実度も素晴らしい。まるで好きなアイドルを見るような面持ちで、品書きを眺める私だ。
品書き
お刺身三点盛:800円、豚ホルモンのもつ煮込:500円、あやめ卵のたまご焼き:450円、ポテ玉:500円、とりもものからあげ:600円、天ぷらおまかせ5点盛:850円、ボダっこ茶漬け:300円など。
生ビール:中500円/メガ850円、瓶ビール:プレミアムモルツ600円/サッポロ黒ラベル550円、角ハイボール:450円、レモンサワー:400円など。
焼タケノコ(4本):600円、ほたるイカの沖漬け:400円、鮭のハラス西京炙り焼き:550円、わらびおひたし:400円、昭和のコロッケ:300円など。 ※訪問時のメニューです。
『マルキュウ』は定番メニューのほか、当日限定の逸品もあるため店内の黒板を要チェックだ。一番人気のもつ煮込やどこか懐かしさを感じる昭和コロッケ、お隣の常連さんが食べている焼きタケノコなども気になるところだ。
横手の大納川に、湯沢の角右衛門!地元のウマい酒で夏をお出迎え!
まず私がチョイスしたのは、豚ホルモンのもつ煮込だ。トロットロのもつ煮を頬張りながら、冷えたビールを喉に流し込む。ハッピーサマーホルモン。幸せの階段をダッシュで駆けのぼりながら、心の中でかますガッツポーズ。さらに勢いに乗った私の次なる一手。それはもちろん日本酒だ。
「おススメの夏酒はありますか?」
すっかりサマー気分の私のリクエストを受けて、店員さんに紹介してもらったのは純米吟醸『天花』。地元横手が誇る酒蔵・大納川の季節限定の日本酒だ。
涼しげに泳ぐ金魚のラベルを眺めながら、軽快な味わいの『天花』を口に運ぶ。地元のウマい酒で夏をお出迎えしつつ、そのお供に選んだのはホクホクの焼きタケノコ。ああ、これが酒飲みの幸せか。しみじみとそう思いながら、ごめん、もう一杯。続いてチョイスしてもらったのは、湯沢の酒蔵・木村酒造の夏酒『角右衛門しろくまラベル』だ。
キュートな白熊のイラストに、フルーティで軽やかな口当たり。夏に似合う爽やかな日本酒だが、ゴクゴクがっつきすぎると酔って痛い目を見るので要注意だ。
気づくとお隣さんと飲み仲間に!マルキュウは温かな人たちとの出会いも魅力!
今宵の〆に私が指名したのは、ボダっこ茶漬け。優しい出汁が、ほろ酔いモードの私の体に染み渡る。塩辛い鮭が良いアクセントになっていて、サイズ感も飲んだ後の〆にちょうどいい。
ひとり酒のときはマイワールドに浸り黙々と楽しむことが多い私だが、この日はお隣の常連さんとおススメの日本酒や酒場を話題に盃を交わした。ふらりとひとりで立ち寄っても、気づくとお隣さんと飲み仲間に。『もっきりマルキュウ』は、そんな雰囲気の酒場だ。
平日にも関わらず、店内は満員御礼。お客さんも店員さんも、みんな笑顔の人情酒場。ああ、酒呑みで良かった。できることなら、いつまでもここにいたい。『マルキュウ』のカウンターに座りながら、私はふとそんなことを思った。
美味しい日本酒と温かな人たちとの出会いの場。横手にある名酒場の熱い夏は、まだ始まったばかりだ。
【店舗情報】
もっきりマルキュウ
住所:秋田県横手市四日町6-8
営業時間:17時~23時48分(※終電まで)
※ラストオーダーはフード類:22時30分、ドリンク類:23時30分まで
電話番号:080-7272-9211
定休日:日曜日