半端ない暑さ~全国の広範囲で師走史上1位の暑さを記録中~
広く師走史上1位の暖かさ、暑さを記録
西日本や日本海側を中心に、北海道から沖縄にかけて、広範囲で師走としては半端ない暖かさ、暑さとなっています。
きょう午後1時20分現在で、全国の観測地点927地点のうち、313地点で12月の観測史上1位の高温を記録しました。
*352地点で12月の1位を観測しました。また夏日は66地点で、南西諸島を除くと25地点で記録しました。(6日追記)
上空に流れ込む暖気などの影響により、時折、数十地点程度で記録的な高温になることはありますが、これほど広範囲で、しかも数百地点単位で過去の記録を更新するようなことは滅多にありません。
そういう意味では、きょうはまさに記録的で、しかも記憶に残るような平成最後の師走の一日と言っても過言ではありません。
午後2時までの最高気温をみると、本州付近で最も高い所は、大分県国見27.0℃で9月中旬並みの暑さ、まさに半袖日和とも言える汗ばむ陽気です。
さらにきょうの特徴は、観測記録が比較的短く40年ほどしかないアメダスだけではなく、100年前後もある気象官署や測候所でも、多くの所で観測史上1位を更新していることです。
その主な地点は、富山24.8℃、金沢24.7℃、大阪24.5℃、豊岡23.7℃、奈良24.9℃、和歌山25.2℃、鳥取22.9℃、松江23.2℃、松山25.2℃、徳島26.7℃、福岡26.0℃、日田24.7℃、佐世保23.9℃など。気象官署でも25℃以上の夏日が続出しています。
また関東でも千葉県茂原で24.8℃、神奈川県海老名で24.4℃、練馬24.0℃など、夏日目前まで上がっている他、東京都心でも22.9℃まで上がっています。
さらに沖縄では真夏日一歩手前の暑さとなっています。
宮古空港29.8℃、波照間島29.7℃、那覇29.4℃など、まるで泳げるような暑さとなっています。
原因は列島に流れ込んだ季節外れの暖気
広範囲に記録されている記録的な暖かさ、暑さの原因は上空に流れ込む暖かな南風です。
きょう午前9時の天気図では、北海道付近にある低気圧から日本海に寒冷前線が伸びていますが、この前線に向かって季節外れの暖気が流れ込んでいるのです。
上空1500メートル付近の気温は平年と比べて10℃以上も高く、まさに季節が2か月も戻ったような状態となっており、平年比をみても赤一色となっています。
この季節外れの陽気はきょうがピーク。
寒冷前線が通過するとともに北日本には寒気が入るため、北陸から北海道は今夜以降、気温が急降下となるでしょう。
関東から九州にかけても気温が下がりますが、それでもあす水曜日はまだ20℃近い暖かさは続く見込みです。