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NY原油15日:米原油在庫の増加が嫌気され、小幅続落

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NYMEX原油11月限 前日比0.26ドル安

始値 46.28ドル

高値 46.61ドル

安値 45.23ドル

終値 46.38ドル

米原油在庫の急増を受けて、続落した。短期的な売られ過ぎ感から下げ幅は限定されるも、米国内の需給緩和状態が再確認される中、戻り売り優勢の地合が維持されている。

時間外取引では、API発表の原油在庫が前週比+930万バレルと急増したことが嫌気され、じり安の展開になった。国際エネルギー機関(IEA)の10月月報で2016年まで需給緩和状態が続くとの見通しを示したことが改めて原油相場の上値を圧迫していたが、こうした中で米国内の需給緩和状態が再確認されたことが、改めて原油相場を下押ししている。米エネルギー情報局(EIA)発表の原油在庫も前週比+756.2万バレルと急増しており、需給緩和状態が意識され易くなっている。米原油在庫の増加に関しては、製油所のメンテナンスシーズンという季節要因の影響も大きいが、それでも前年同期を1億バレル前後も上回る状態が続く中、需給環境はなお原油相場の本格上昇を支持していないとの見方が、上値を強力に圧迫している。

10月9日の高値50.92ドルから既に5ドル超の下落になっていることもあり、短期的な下げ過ぎ感が下値をサポートし始めている。米国のシェールオイル生産が減少傾向にあることも事実であり、大きく値崩れを起こすような必要性までは見出せない。ただ、需要期前に改めて40ドル割れを試す程度の地合の悪さは維持されており、40ドル台をコアレンジにやや上値の重い展開が続く見通し。30ドル台であれば中長期的な底入れ期待で買い拾っても問題はないと考えているが、短期トレンドはなお戻り売り優勢の地合が続く見通し。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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