鶏のから揚げにソースと胡椒?ザンギ発祥の地で教えてもらったハマる食べ方!
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。北海道グルメとして有名な“ザンギ”。その発祥は釧路と言われています。今回紹介するのは、釧路名物をいろいろ楽しめる居酒屋「小川水産」。釧路ビギナーにはありがたいお店です。
釧路の繁華街は駅から徒歩10分
地方都市あるあるですが、駅前はお店が少なく繁華街は少しれたところということが多いです。釧路もその通り。JR釧路駅から歩いて10分ほどの末広町エリアに、様々なジャンルの飲食店が並んでいます。その中でも気軽に釧路のおいしいものをおいしいお酒と一緒に楽しみたい人にオススメのお店が、末広町5丁目にある居酒屋「小川水産」です。
店内はそこら中にベタベタポスターや貼り紙があってかなり雑多な雰囲気。でも、なにやら楽しそうですよね。楽しいんです。オーナーも店員さんも気さくに話しかけてくれるので、初めての人でもとっても居心地がいい!
メニューが多い事でも有名なこちらのお店。あまりに多すぎて何を頼んでいいか迷ってしまいます。でも、大丈夫。オーナーがいろいろオススメメニューを教えてくれます。特に釧路ビギナーには、せっかく釧路に来たからには、食べて帰りたい必食メニューをピンポイントで勧めてくれるので、それを頼んでいると間違いないですよ。
小川水産で食べたい釧路フードBEST5
ザンギ
北海道グルメとして有名なザンギ。鶏のから揚げとの違いは下味と言われています。実はザンギは釧路発祥と言われているんですよ。昭和30年頃、末広町にあった鶏料理専門店「鳥松」が鶏一羽を丸ごとぶつ切りにして揚げたのが始まりなのだとか(諸説あります)。鳥松では揚げた鶏肉にウスターソースと各種スパイスを混ぜたオリジナルのタレをつけて食べます。これが釧路ザンギの正統な食べ方。
小川水産では、ウスターソースに胡椒を入れたタレにつけていただきます。から揚げにソース?と、最初は半信半疑で口にしましたが、ジューシーな鶏の肉汁と胡椒入りのソースが絶妙なコンビネーション!
油っぽさが消えて、気分的にはカロリー0!いくらでも食べられちゃいます。
つぶ焼き
つぶ貝は釧路の特産品のひとつ。大きななつぶ貝にお店独自のツユをたらして焼くだけのシンプルな料理。街のあちこちのお店の前に「つぶ焼き」と書かれた旗が掲げられています。
こちらでは大きなつぶ貝が5個、下駄に乗って出てきました。中のつぶ貝を楊枝でくるんと出して食べたら、最後は残ったツユまでしっかり飲み干しましょう。お店オリジナルのツユはつぶ貝の旨味と混じりあって旨味の宝石箱や~(彦摩呂か!)。日本酒によくあいます。途中、おろし生姜で味変も楽しめますよ。
つぶ焼きは時間がかかるので、なるべく早めに注文しておきましょう。
八角
北海道以外では、ほとんど目にすることのない八角。正式な名前は「特鰭(トクビレ)」といい、北の海に生息する魚で流通量も少ないため、北海道に来てメニューにあったら、必食の一品です。
ホッケに比べると身が少ないと感じられますが、脂がハンパないです!おいしく食べるコツはスプーンで身を掬うこと。脂の海に身が浮かぶくらい、たっぷりの脂が出てきます。月編に旨いと書いて“脂”。今まで肉の脂のことかと思ってましたが、魚の脂もこんなにおいしいとは。きれいに骨だけ残して食べ終わりました。
ニシンの刺身
こちらは季節ものなので、あればラッキーな一品。ニシンといえば昆布巻きの中に入っているとか、蕎麦の上にのっているくらいしか知りませんでしたが、なんと新鮮なニシンはお刺身で食べられるんです。
青魚なのに臭みはいっさいなし。イワシやサンマに近いですが、若干甘みが感じられます。こちらも脂がのっていて、おろし生姜と一緒に食べると味がしまります。
めふん
こちらも聞いたことのないメニュー。なんとオスの鮭の腎臓(血合い)を長期塩蔵熟成した塩辛です。鮭一尾から数グラムしかとれない希少な部位。北海道では昔から食べられてきた珍味です。
レバー系が苦手な筆者は、これは無理と思ったのですが、ひとくち食べると特に臭みもなく、海を100倍くらいに濃縮したような強い塩味、そしてその中に旨味が感じられました。これは日本酒どろぼうと言って良いでしょう。
他にも食べたいものはたくさんあったのですが、なにぶんにも胃袋には限界というものがあるので…。大人数で来ると、いろいろシェアして食べられて良いかもしれません。
釧路の地酒も豊富
こちらでは釧路の地酒もいろいろ取り揃えてありました。釧路にも酒蔵があるんです。いただいたのは福司酒造の5名の若き技術集団がたちあげたセカンドブランド「五色彩雲(ごしきのくも)」のNusamai(ぬさまい)。
釧路の観光スポット幣舞橋の名前のついた日本酒です。いい意味で、とても日本酒らしい味わい。釧路の食材にあわせたお酒なので、どの料理とも相性バッチリでした。
こちらも福司酒造の地酒でmina NICORI(みなニコリ)。北海道産ミルクを100%使った、お酒が苦手な人でも飲める飲むヨーグルトのような味です。
釧路グルメを満喫
一晩しかない場合、なにを食べようか悩んでしまいますが、せっかくなら釧路グルメをいろいろ食べたい!という人は、小川水産に出かけてみましょう。きっと満足できますよ。
小川水産
住所 北海道釧路市末広町5-3-2
電話番号 0154-68-4390
営業時間 16:00~翌1:00
定休日 水曜日
公式SNS X(旧Twitter)
YAHOO!マップ 小川水産
※文中の値段は2024年9月時点のものです。
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