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東京の土曜日は12週連続の晴天に

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

春は周期的な天気変化

冬は西高東低の冬型の気圧配置となることが多く、日本海側では雪の傾向、太平洋側では晴天の傾向が続きます。

しかし、春になると、高気圧や低気圧が交互に通過することが多くなり、いわゆる周期的な天気変化へと変わっていきます。

一言に周期的な変化といっても、きっちり周期的に変化するわけではなく、3~4日ごとに低気圧が通過し、雨が降ることもあれば、1週間ごとに雨が降ることもあります。

また、数日間雨が降り続くこともあれば、10日間雨が降らないこともあります。

こんな時、たまたま、ある曜日だけ雨が降りやすくなったり、ある曜日だけ晴れやすくなったりと、そんな傾向がしばらく続くことがあるのです。

そして、今の東京はまさに土曜日に晴れやすい傾向が続います。

東京は12週連続で土曜日は晴天に

思えば、今年の2月は、東京をはじめ、関東甲信地方で2週連続の記録的な大雪に見舞われました。その2回はいずれも2月8日(土)、15日(土)と土曜日が絡んだものでした。

しかし、3月に入ると、土曜日の悪天傾向が一変し、1日(土)こそ東京では天気が崩れましたが、8日(土)からは晴天の傾向が続いています。

3月以降、東京・大手町の土曜日の日中の天気は以下の通りとなっています。

(薄曇りでも日照時間が十分にあれば、晴天と判定しています。)

3月01日 雨のち曇り

3月08日 晴れ

3月15日 晴れ

3月22日 晴れ

3月29日 晴れ時々曇り

4月05日 晴れ時々曇り

4月12日 晴れ時々曇り

4月19日 晴れのち曇り

4月26日 晴れ

5月03日 晴れ

5月10日 晴れ

5月17日 晴れ

5月24日 晴れ?(晴れれば、12週連続の晴天に)

このうち、4月5日は昼過ぎに一時パラパラ雨が降り、

3月22日、4月19日、5月3日、5月17日は夜に入ってからパラパラ雨が降っていますが、

いずれも1ミリ未満の降水量です。

3月以降に1ミリ以上のいわゆる雨日数となった曜日を調べてみると、

以下の通りとなっており、土曜日の1回は3月1日に降った雨が最後となります。

東京の曜日毎の雨日数(3月以降)
東京の曜日毎の雨日数(3月以降)

土曜日は雨が降らない傾向となっているのに対して、逆に木曜日は降りやすい傾向となっています。

気象に関する言葉で、特異日というのがありますが、東京に関する限り、3月以降は、土曜日が晴れの特異日、木曜日が雨の特異日とも呼べるような状態ですね。(笑)

これから6月にかけては梅雨に向かう季節。

そう長くないうちに、”土曜日は晴れの特異日”の傾向は崩れると思いますが、逆にいつまで続くのか?興味津々です。

実際の天気はこちらで確認できます。

ウェザーマップ(気象人)

気象庁(東京の気象データ)

25日(日)は真夏日続出、熱中症警戒

今週末は土曜日、日曜日ともに広い範囲で晴れて、暑くなりそうです。

特に日曜日は上空に一段と暖かな空気が流れ込むため、関東~九州にかけては今年一番の暑さとなり、30℃以上の真夏日が続出する可能性もあります。

東京の予想最高気温は今のところ29℃で、晴れ具合、風の吹き具合によっては、30℃以上の真夏日となる可能性もありそうです。

一方、海風の入りづらい熊谷では32℃の予想で、予想幅の上限値では35℃と、猛暑日となる可能性も示唆されています。

日曜日はとにかく暑くなりますので、熱中症にはくれぐれも注意・警戒が必要です。

東京の週間予報 気象庁発表
東京の週間予報 気象庁発表
熊谷の週間予報 気象庁発表
熊谷の週間予報 気象庁発表

最新の気象情報はこちらです。

気象庁予報

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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