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【八王子市】小津は八王子の桃源郷。心に疲れや汚れが溜まったら、ぜひ訪れてみてください

八王子!地域ニュースサイト号外NETライター(八王子市)

久しぶりの春らしい日曜日、八王子市小津町(おつまち)を訪ねてみました。

八王子市内でもようやく桜が満開となった2024年4月7日の午後です。

八王子市北西部、旧恩方村に属していた小津は静かな町です。

町を訪れた日は日差しが降り注ぎ暖かな気持ちのいい日でした。

八王子駅から西へ車で30分、山間にある面積6456平方kmの小津町。 約2.5kmの市道沿いに、98世帯200人の人々が暮らしています。

小津町を含む沿道集落地区は市街化調整区域にあたり、農地や森林を守るために新たな住宅の建築などが制限され、豊かな自然環境が残っています。

小津町は、小津川沿いにある谷を市道が走り、その道路に沿って民家がぽつりぽつりとあり、街中の喧騒に慣れた者には俗界を離れた別世界に思えます。

民家の庭や道路沿いには花々が丁寧に植えられ、住民の無言のやさしさが伝わってきます。

山には山桜が咲き誇り、まるで桃源郷のよう。

平成27年4月に中核市へ移行した八王子。この際に移譲された権限を活用し、沿道集落の活力向上をめざした新しい土地利用制度が始まりました。

この制度では、地域の方が「沿道集落地区まちづくり計画」を作成することで、居住のための新しい住宅や飲食店などの小規模店舗のほか、計画にあった建物の建築が可能になり、小津町に移住してくる方も増えています。

山の木々にも新しい薄緑や桃色の芽が吹いてきています。

小津町のランドマークのロータリーは、桜が華やかに咲きほこっていました。

小津川は町に寄り添い、静かに流れています。

今年は一斉に春の花が咲き出したようで、小津町内を歩いていても退屈することがありません。

CMに使われそうな風景が、あちこちにあります。

小津には地域再生活動・まちづくり・新たな文化・ネットワーク・コミュニティを構築することを目的とした、特定非営利活動法人 小津倶楽部が2017年に設立され、町民の生活を支え、また町外の人たちとの交流の場を設けるなど、町の活性化に力を注いでいます。

この小津倶楽部の奥に、見事な大木の枝垂桜が見えました。

小津には観光のための里山ではなく、人々が暮らしながら築き上げた本物の里山がありました。

小津町周辺には釣り堀やキャンプ場なども数多くあり、夏に向かって楽しみ方も増えそうです。

小津町を訪れると、いい音楽を聴いた時のようにリラックスでき、自然に微笑みが浮かんできます。

まだまだ花の季節は始まったばかり。これからも次々と野や山の花が咲くので、ぜひお出かけください。

【小津町へのアクセス】

JR中央線「高尾駅」北口から西東京バス「恩方ターミナル」行きで、バス停「恩方営業所」下車徒歩約30分。

JR中央線「西八王子駅」北口から西東京バス・うえ03小津町行きで、バス停「小津町」下車。

地域ニュースサイト号外NETライター(八王子市)

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