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【豊橋市】朝倉未来・海兄弟を育てたダッシュ山

ぽぶ・ばしおライター(名古屋市)

今年一番の話題となったのは、何といってもサッカーW杯カタール大会での日本代表の大活躍。しかし、今年のスポーツ界の見せ場をつくった人物として、朝倉未来(みくる)も忘れてはならないだろう。今年9月に開催された、ボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとのエキシビションマッチには残念ながら敗れてしまったものの、日本の格闘技を引っ張っていく存在であることに変わりはない。未来の弟である海(かい)は今年、右手の負傷で活躍の場面はなかった。だが、まだまだ大きな潜在能力を秘めた格闘家であるのは間違いない。

格闘家として今年は活躍の場が限られた朝倉兄弟だが、プロデュースする「BreakingDown(ブレイキングダウン)」がYouTubeで人気を集めている。1分1ラウンドの短時間で勝敗を決定するルールの下、格闘の腕自慢たちが激闘を繰り広げる。プロアマ問わず参加し、波乱を含んだ番狂わせの展開も多い。「BreakingDown6」は、本戦イベント前の公開オーディションの無料動画が半月もしないうちに再生回数3000万回を超え、さらに伸び続けている。エンターテイメントとして、若者に大人気の格闘技コンテンツに成長した。

エンターテイメントの分野でも類まれな能力を発揮する朝倉兄弟だが、やはり格闘技がベースにあってこその創造性、実行力だろう。彼らの格闘技の起点は、どこにあるのか。かつて無名時代に練習を積み重ねていたといわれる場所を訪れた。

笠山
笠山

それは「笠山(かさやま)」だ。県道2号線で三河港の工業地帯を抜け三河港大橋を渡ってしばらく進んだ所にある。頂上までずっと続いている階段で山が裂けているように見えるので、遠い地点からでも笠山は認識できる。

約200段の階段が並ぶ
約200段の階段が並ぶ

高さ80メートル前後の笠山には、約200段の階段が並んでいる。途中に鳥居があるものの横を通過でき、ふもとから頂上まで一気に駆け上がれるようになっている。階段の幅が広く歩幅を要するのが特徴で、跳躍するように昇らなければならない。

階段の途中にある鳥居
階段の途中にある鳥居

ふもとから頂上まで私も駆け上がったが、片道1回で息が上がり頂上で倒れ込んだ。どのくらい体力が奪われるのかは人によって異なると思われるが、2019年9月19日にアップロードされた「ふわっとmikuruチャンネル」(朝倉未来サブチャンネル)の「佐々木くんのプロデビュー戦前に地元の階段ダッシュにいった話」とタイトルが付けられた動画では、朝倉未来メンバーのプロ格闘家である佐々木くんが2本目のダッシュを終えた後、姿を消すという失態に陥った。

階段途中からの眺め
階段途中からの眺め

階段を昇るのはきついものの、山頂の展望台からは広々とした三河港が一望できる。山頂にたどり着いた達成感と共にある大海原の情景は格別だ。祠(ほこら)らしきものも山頂にはあり、たどり着いた者だけに笠山が与えるパワーを、朝倉兄弟の活躍を見ていると否定できない気がした。

山頂にある展望台からの風景
山頂にある展望台からの風景

山頂にある祠(ほこら)
山頂にある祠(ほこら)

参考リンク:ふわっとmikuruチャンネル「佐々木くんのプロデビュー戦前に地元の階段ダッシュにいった話」

ライター(名古屋市)

5年住んだ豊橋市から帰ってきました。名古屋市には、まだまだココホレ的なモノがある! みなさんと名古屋をココホレしていきたいな。 【実績】 テレビ愛知 「工場へ行こう」「わが社の星」「歴史のバイプレイヤー」など特集ニュース制作。 織田有楽斎 https://news.tv-aichi.co.jp/single.php?id=2929  スタッキングチェア https://news.tv-aichi.co.jp/single.php?id=2277  クリエイティブリンクナゴヤ 「オイスターズ インタビュー」https://creative-link-nagoya.jp/column/1781/

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