友人達から美味しいとの評判を聞きつつも、いつも通勤の車の中から眺めるだけだった米沢ラーメンの店「置賜屋(おきたまや)」。
やっと訪問できたので、噂に違わぬ美味しさをご紹介します。

お店の中は昔ながらのラーメン屋さんという雰囲気。

創業から27年とのこと。れっきとした老舗ですね。6人掛けのテーブルが2卓、2人掛けが１卓、カウンターが4席と小ぢんまりとしています。

木製のカウンターは使い込まれている様子ながら、きちんと手入れされていて光っています。こういうところにお店の姿勢が表れて、味も期待でき、鼻がヒクヒクとうずきます。

メニューはラーメンを基調とした6種類。

山形発祥の冷やしラーメンもありますね。これ、仙台発祥と言われる冷やし中華とは全く違うもの。見た目は普通のラーメンなんですが、スープも麺も冷え冷えなのです。お店によっては氷が浮かんでいたりします。盆地で暑い山形県内陸部で考えられたものです。美味しいですよ。

私はラーメン(800円)、友人はワンタンメン(1000円)を注文。昼時は混雑しているというお店も、午後の中途半端な時間に行ったのでお客さんも少なく、待たずに済みました。11:30から19:00までの通し営業なので助かります。
ラーメンがやって来ました。

ふわっと立ち上がる出汁と醤油の香りに思わずニンマリ。スープを一口すするとスッキリとして優しい味。すくうレンゲが止まらなくなりました。
スープばかり飲んでないで麺に行きましょう。わざわざ米沢から取り寄せているというちぢれ細麺です。

ちぢれ麺ながら細いのでチュルチュルと喉ごしも楽しめます。隣の席の一人で来ていた女性客も一口食べて「おいしい……」と呟いていました。「ですよね～」と心の中で相槌を打ちます。知らない人とでも美味しさを共有できるのは嬉しいものですね。
そしてびっくりしたのがチャーシュー。おっきい！

大きいだけでなく柔らかく、臭みもなく美味しい。しかも2枚乗っていて食べ応えあり。
ワンタンメンのワンタンもたっぷり乗っています。

取材協力ということで友人からワンタンを一個もらいました。ありがたや。持ち上げるとしっかりした重さ。具がぎっしり詰まっているのが分かります。

ワンタンは、少ない具で皮の食感を楽しみたい派と、たっぷりな具を味わいたい派とに分かれますが、私はだんぜん後者。水餃子か！というほどの具だくさんが好み。ここのワンタンにハマりました。次回は迷わずワンタンメンを頼みます。
米沢ラーメンの店は仙台では珍しいですが、何々ラーメンという枠を超越して美味しいお店でした。
場所は青葉区堤通雨宮町。

北仙台から大通りを市役所方面へ向かってすぐ左手です。駐車場は無いので近くのコインパーキングへ。土日祝は隣の合同庁舎の駐車場を使えるそうです。