【上越市】市内最古の町家「旧今井染物屋」で城下町高田の歴史を感じてみませんか?
こんにちは、地域のイベント情報や訪れたお店を紹介する上越市在住のライター hare(ハレ)です。
日々の暮らしの中で見つけた、上越市の魅力を再発見できる身近な情報をお届けしています。
大寒も過ぎ、春が待ち遠しい今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか? 今回は、寒い日でも楽しめるおすすめスポットとして「旧今井染物屋」をご紹介します!
旧今井染物屋
今回は、上越市大町にある「旧今井染物屋」の見学に行ってきました。この建物は、江戸時代末期に建てられた町家で、市内に現存する町家の中で最も古く、最大級の町家です。
保存状態もよく、高田を代表する町家として価値が高いことから、令和元年に上越市文化財に指定されています。入館は無料で、誰でも気軽に町家見学が楽しめるおすすめスポットです。
中に入ってみると、高田の町家の特徴である高い吹き抜け空間が広がっています。
奥には、広い土間や土蔵なども当時のまま残されており、まるでタイムスリップしたかのような空気感が味わえます。
靴を脱いで座敷に上がってみると、染物屋として使用されていた当時の様子を間近に感じることができます。
こちらは、2階に上がるための階段です。かなり急勾配の階段で人ひとりがやっと通れるほどの幅しかありません。
上がってみると、なんと雁木の上に造られた部屋があります。当時は職人が寝泊まりしていた部屋だそうで、思ったよりも広いスペースがあることに驚きました。
雪国高田の風土産業「バテンレース」
また、「旧今井染物屋」では、雪国高田の風土産業「バテンレース」の常設工房が設置されています。
繊細で美しい「バテンレース」は、かつては高田の一大産業だったそうですが、今ではかなり希少な産業となっています。
当時の技術が時代に合わせて変化していき、地域の方々によって大切に受け継がれてきたことが分かりました。
上越市高田地区の雁木通り
上越市高田地区には、この他にも歴史的建造物や、町家を活用した施設が多く残されています。
また、江戸時代に造られた雁木が現存する「雁木通り」は、総延長約13キロメートルで、日本一の長さを誇ります。
冬期間でも人々が行き来できるようにと造られた雁木のおかげで、雨や雪の日でも濡れずに歩くことができます。
皆さんもぜひ、冬ならではの高田の町歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?
●旧今井染物屋
〒943-0833 新潟県上越市大町5丁目5-7
・開館時間:10:00~17:00
・休館日:月曜日(休日の場合は翌日)、休日の翌日、年末年始(12月29日~翌年1月3日)
※詳しくは、ホームページをご覧ください。