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ダブル台風発生へ!週明けは広範囲で影響か…進路は?勢力は??:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
28日9時の予想天気図(気象庁HPを元に作成)。南海上に2つの台風発生へ。

27日15時にマリアナ諸島近海で台風17号が発生し、28日中にフィリピンの東でも新たな台風が発生する見通しです(追記:28日9時に台風18号になりました)。

2つの台風はそれぞれ来週前半には日本に接近するおそれがあり、台風17号は昨日よりも関東に近づく予想になってきたほか、フィリピンの東の台風に関してはかなり発達するおそれがあります。

台風の雨や風に影響を受ける時期やタイミング、そしてこの土日の天気の見通しも含めて気象予報士が解説します。

28日は東日本で天気ぐずつく/沖縄には早くも台風の雨雲

28日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
28日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

28日は前線の雨雲が近い東海や関東の沿岸で雲が多く、雨が降る可能性がありますが、上図の見た目ほどは降らない見込み。ただ夜は内陸で雨が降るところがあるでしょう。
北海道も一部で天気がぐずつくでしょう。

沖縄では、フィリピンの東で新たに発生する台風の外側の雨雲がかかり始める見通しで、断続的に激しく降りそうです。

1日(火)頃にはダブル台風がそれぞれ接近か

台風情報(気象庁HPより。)
台風情報(気象庁HPより。)

このさき台風17号は30日(月)頃に向きを変え(「転向」と言います)、関東の沖を北東方向に進む見通し。1日(火)頃には、台風の強風域が関東南部を巻き込むおそれがあります。

雨については、発達のピークで台風本体の雨雲がかかる伊豆諸島では警戒が必要ですが、この雨雲が陸地にかかるかどうかは、まだ予報にブレがあります。
ただ、最新の計算結果では千葉や東京などに発達した雨雲がかかるおそれも。
台風の移動速度が速いため、来るときはあっという間です。土日の間も最新の情報を手に入れてください。

一方、フィリピンの東で熱帯低気圧aは今後、台風になってかなり発達する予想。
暴風域を伴って沖縄にじわじわと接近し、沖縄では1日(火)から大しけ、2日(水)には暴風や大雨のおそれも。
さらには、後述するように、来週後半には本州付近でも影響が出てきそうです。

来週後半は広範囲で台風の影響に要注意

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき29日(日)~30日(月)にかけては日本海側中心に晴れ間が多く、太平洋側では雲が多く雨が降りやすくなりそうです。

そして1日(火)には、2つの台風がそれぞれ関東南部と沖縄に近づくおそれがあり、さらに沖縄に近づく台風(現在は熱帯低気圧a)に関しては、来週後半に広範囲で影響を及ぼすおそれも。
まだ台風の進路予想に幅がありますが、日本海を通った場合、北海道も含めて離れた場所でも雨や風が強くなることが考えられるため、最新の情報に注意が必要です。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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