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雨の金曜日、傘が要る時間帯は?沖縄は台風25号の影響長期化か…「警報級」の発表も:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
15日8時の雨雲の動き(気象庁HPより)。各地に活発な雨雲が見られる。

15日は全国的に雨のところが多くなりますが、広い範囲で1日中降るわけではなく、場所によって降る時間は限定されそうです。傘の置き忘れに注意しましょう。

また台湾付近まで進んできた台風25号は、今後動きが複雑になるおそれがあり、沖縄では影響が長期化するおそれも。気象庁からは「警報級の可能性」の情報も出ています。

土日にかけての天気と、週明けにやってくる強い寒気の見通しも含め、気象予報士が解説します。

雨は朝中心のところ多く

15日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
15日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

15日は雨が降るところが多いものの、朝を中心に降るところが多く、日中は傘が要らないところも多い見込みです。

ただ関東沿岸や北海道の北部などは夕方まで降るところがあるほか、西日本では太平洋側を中心に夜まで降り、九州は雷を伴うところもあるでしょう。

沖縄・奄美では台風25号の暖かく湿った空気が流れ込み、局地的に雷雨になるおそれがあります。

台風25号は複雑な動きに…影響長期化か

台風情報(気象庁HPより)。
台風情報(気象庁HPより)。

これまで西よりに進んでいた台風25号は今後、北よりそして東よりに進路を変えますが、台湾~沖縄付近でウロウロと複雑な動きをしながら低気圧に変わる可能性があります。

その間、暖かく湿った空気が流れ込み続ける沖縄では雨の量が多くなるおそれがあり、気象庁は16日(土)~17日(日)にかけて大雨警報級の可能性があると発表しています。

週明けは師走並みの寒さ、西日本でも冬物コートを

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき16日(土)は西日本を中心に、17日(日)は日本海側を中心に雨が降り、一連の雨のあとは今シーズン一番の強い寒気が流れ込みそうです。
北海道は19日(火)にかけて平地でも雪となり、吹雪になるところも出てくるほか、東京でも師走並みの気温が予想されています。
西日本も含めて冬物のコートが必要な冷え込みになりそうです。

週末の間に、防寒具や暖かい布団の用意、そして暖房器具の点検などを済ませておきましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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