札幌は味噌、函館は塩といった昭和、いや平成までの概念の崩壊が始まりつつあります。結局食文化が優れた街には、既存をぶち壊していく何かの種が常にまかれ続けているもので、今回のお店も

「なんだよ、札幌にこんなお店あったのかよ〜」

といった驚きの一杯。

2024年札幌市ラーメン第19位 らーめん佳 （東豊線月寒中央駅 0.3 km )

存在は以前から知っていたのですが、BEST10にはランクインしたことがなく、今回BEST20に広げたことで、初訪問。

観光客の来るエリアではない中での、ランクインですから地元の支持率がいかに高いかというのが伝わります。

全てのお店が当てはまるわけではないですが、BEST10に入ってくるお店で、こういったワンメニューのお店は高確率で当たりです。

札幌では見かけない、色味と風味。札幌だから味噌で勝負！それは観光エリアであれば戦略的に正しいかもしれませんが、一番大事な地元のお客様は、味噌ラーメンだけを求めているわけではなく、「美味しいラーメン」を求めていますから。

そして、その「美味しいラーメン」に当てはまります。

今年一番の、大当たりの「魚介豚骨」

なんだろうこれ、他のお店に例えることができない、オリジナリティと深み。冬場に雪の中来店して、これを食べたらさらに冴えるであろう熱持ち。

作り手の思考力の深さと、自信がしっかりと詰め込まれた一杯、ラーメン云々ではなく、こういう作品こそが本物の料理と言えるのです。

札幌は今日本で一番ラーメンを食べるのが困難な都市です。中心部の有名店では、夜中の1時に2時間待ちのお店も多数あり、無名店でも1時間待ち。博多のとんこつのようにサラッと出来上がれば楽なのでしょうが、味噌ラーメンは時間がかかり回転も悪いときて、アジアのインバウンドのお客様も深夜に大挙ご来店で、ごゆっくりのお食事。

札幌の地下鉄1日券で観光を予定の際には、このらーめん佳さんのような、郊外名店をランチで訪問してください。郊外店には、名店彩未もあれば、first loveの平岸ハイヤー近くの純蓮、ミシュラン獲得の札幌隠れ名店菜々兵衛など、たっぷりとお店はありますので。

その中でも、ラーメン店経営はや料理人に行っていただきたいのが、らーめん佳さんと、やはり彩未さんかな。

らーめん佳

北海道札幌市豊平区月寒西1条7丁目8-19（東豊線 月寒中央駅 0.3 km）

営業時間 ：　11:00 ～ 14:30 　定休日：月曜日

電話：　011-856-5632

札幌市ラーメンBEST20ランキング

このランキングは、食べログ、ラーメンデータベース、Retty、Googleの評価指数および口コミ数（累計数、増加数、増加率）を変数として、アルゴリズム解析した結果をWRP(Web Reputation Point)として算出しています。

店舗を訪問し、食事をもとにした主観的な質的評価ではなく、各サイト上での所有スコアの量的評価であり、客観100、主観ゼロのランキングです。