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【大阪・中津】謎解き感覚でいただく「二十四節気のお膳」秋分Ver

西倫世ライター(大阪市)

こんにちは、十三在住のアラフィフライターです。

今日は季節ごとにちょこちょこお邪魔している、中津の「Dining & Cafe mikuri(ダイニングカフェミクリ)」をご紹介します。

前回の記事はコチラ▽
【大阪・中津】カジュアルなカフェ空間でいただける、割烹のような季節のお料理
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2bc51e679f0585c54e54067791d747016e02dffe

阪急中津駅から徒歩4分、大阪メトロ御堂筋線中津駅から徒歩9分
阪急中津駅から徒歩4分、大阪メトロ御堂筋線中津駅から徒歩9分

身と心を養うご飯と、幸せになる甘味をいただける「Dining & Cafe mikuri」。

日本の文化はお米作りを中心に生まれているという考えのもと、お茶碗に装われた白いご飯に「いただきます」と手を合わせ、季節の風景と滋味を味わいながら「いただく」ことに感謝して欲しいという想いがあるそうです。

ぜひいただいて欲しいのが、二十四節気のお膳。二十四節気とは、四季をさらに細分化した季節のこと。

旬の食材を使った素朴なお料理で、移ろいゆく景色を描くように調えられたお膳はとても美しく、自然と背筋が伸び、食材への感謝の心が芽生える、そんな気持ちになれるお膳です。

二十四節気のお膳 お昼ごはん1650円~、夜ごはん1760円
二十四節気のお膳 お昼ごはん1650円~、夜ごはん1760円

昨日、9/23(土)からスタートした二十四節気のお膳は、秋分バージョン。

二十四節気のお膳は、前菜といっしょに、献立の内容が書かれた「こよみ」を届けてくれるのが特徴。

秋分のお膳の前菜は里芋豆腐。里芋のペーストが薄紫と白の2層仕立てになっていて、ゆず味噌が添えられていました。素朴な里芋にゆずの香りが乗り、上品な味わいに。味噌の旨みが食欲を刺激します。

そして、隣にある「こよみ」を開いてみると……

秋分のお膳のテーマは「満月と秋の七草」。今回のお料理は、それぞれ七草をイメージして作られているそうです。「こよみ」の最後、「どの料理がどの花か…謎解きできますか?」と書かれています。なんとも粋な謎解き!

ちなみに秋の七草は、萩、尾花(すすき)、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗。

ひとつずつ、考えてみます。

まず「鰯のハンバーグ」「シャキシャキ食感のレンコンがたっぷり入っていつつ、鰯がしっかり味の主役になっていておいしかった~。こちらは撫子の花がトッピングされているので、わかりやすいですね。

この撫子は食べられるので、ぜひハンバーグといっしょにどうぞ。

お膳の右上にある「クリームチーズの茗荷のせ」は、醤油をまとった千切りの茗荷とクリームチーズのマリアージュが最高。茗荷の盛り付け方から、尾花(ススキ)と予想。

「胡瓜の鱈子和え」は、コリっとした小気味よい食感。きゅうりの嫌な青臭さがまるでなく、お出汁の効いたタラコと和えていて、胡瓜が苦手な私もおいしくいただけました。胡瓜の芯が削がれてくぼんでいるので、形状的に藤袴でどうでしょう。

「満月丸十」と名付けれた、さつまいもの煮物は、ほんのり甘くて、レモンソースがちょこんと乗っています。これはネーミング的に「満月と秋の七草」の満月の方かな。

いやでも、前菜の里芋豆腐もまん丸で、黄色いゆず味噌が添えらえていたので満月の可能性がありますよね。むずかしい。

左上の「南瓜サラダ」は枝豆ととうもろこしと和えていて、食感と味のコントラストが楽しい。鮮やかな黄色なので、安直ですが女郎花かな。

小鉢に盛られた茄子の田舎煮は、口に含むと、お出汁がじゅわ~っとあふれ出てきます。ゆずの皮(かな?)散らされているので、後から追ってくるさわやかな香りに、なんとも幸せな気持ち。青紫色なので、桔梗と予想。

季節の色ご飯は+110円で変更可能
季節の色ご飯は+110円で変更可能

「こよみ」に書いてあった「萩ご飯」は、季節の色ご飯(小豆と枝豆の炊き込みご飯)のことだそうです。

この色ご飯は塩味が絶妙で、ぜったいに家で真似できない味。小豆と枝豆それぞれの豆の風味も豊かだったので、よい小豆と枝豆が手に入ったときに作ってみたいと思いました。

ここまで来て、予想できていない料理は出汁巻とセロリの塩漬け、ねぎと薩摩芋の麦味噌汁。あてはめれていない秋の七草は、葛。

そもそもこれまでの予想も当たっている気がしないのでここで謎解きはギブアップ!

出汁巻は、いかにも“出汁巻ですよ!”みたいな主張のある濃い出汁ではなく、とても上品でした。セロリの塩漬けは、セロリの爽快な香りを保ちつつお漬物になっているのが新鮮。

お味噌汁は、麦味噌の甘みと薩摩芋の甘みの相性がよく、とてもおいしかったです。

さて、私の謎解きは全問間違いかもしれませんが、謎解きをしなくても、素直にお膳を味わうだけでも充分豊かな気持ちになれます。

秋分のお膳は10月7日(土)まで。昼ごはんタイムの正午から昼2時、夜ご飯タイムの夕方5時以降、ともにオーダー可能です。数量限定なので、お店のホームページからの事前予約がおすすめです。

ちなみに「ダイニングカフェ ミクリ」をプロデュースしているのは、同ビル2階にある生活雑貨のセレクトショップ「hitofushi(ヒトフシ)」。

日本全国の伝統産業や伝統工芸品である、暮らしの道具を扱っていて、和菓子屋さんや農家さんと一緒に作ったオリジナル商品も人気です。

現在は東京墨田区の地場産業である豚の革を使ったバッグブランド「トウキョーレザーファクトリー」のポップアップを開催中。

やわらかい豚革のトートバッグやポシェット、ポーチなどが並んでいました。なんとこちらの豚革、洗濯できるそう。とってもやわらかくて、小さく折り畳めてサブバッグとして持ち歩くこともできるという、レザーアイテムとは思えない魅力が詰まっていました。

二十四節気のお膳をいただいた後は、2階にある「ヒトフシ」にも立ち寄ってみてくださいね。

★Dining & Cafe mikuri(ダイニングカフェミクリ)
住所/大阪市北区中津 6-9-5 MIHA bldg. 1F
営業時間/12:00~20:30、土日祝12:00~19:00
定休日/月曜
お店のホームページ/https://dining-and-cafe-mikuri.jp/

※小学生以下のお子様のご入店はできないそうです。

ライター(大阪市)

大阪在住のフリーランスのライター。コーヒーと甘いものが好きなので、カフェを中心に、気になるお店の情報を発信します。

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