こんにちは、十三在住の食いしん坊ライターです。

最近、おにぎり専門店が急増中。私もいくつか行きましたが、それぞれ個性的で、米好きとしては、なんともうれしいです。

空堀商店街にOPEN！「おびむす」

今回紹介するのは、2024年5月オープンしたおにぎり専門店「おびむす」。話題のグルメが集結する空堀商店街にあります。

日常使いできるおにぎりだけでなく、月替わりでミシュランシェフとコラボしたおにぎりがいただけるとあって、おにぎり専門店のなかでもひときわ個性が光っています。

以前に伺った際は、コラボおにぎりが食べられなかったので、リベンジしました。

客席はＬ字型のカウンターのみ。12席ほどありました。

おにぎりは銀シャリ、昆布といった定番が8種220円～、クリームチーズ明太、スパイスそぼろといったアレンジ系が9種、すじこ、牛しぐれ煮といったプレミアムが6種、計20種以上のおにぎりが用意されています。価格はイートイン、テイクアウト共通です。

シンプルだからこそ素材にこだわる

こちらで使用している【米】は、堀江にあるお米屋さん「ガッツ！うまい米 橋本」がブレンドしたもの。米は産地や品種で選んでも、気候によって味わいが変わるため、年間を通して再現性のおいしさを保つためにブレンド米にしたそうです。

【塩】は海水を天日干し＆釜炊きした自然海塩「粟国の塩」を使用。【海苔】は味付け海苔かと思うほど濃厚な旨みがある焼き海苔を明治創業の老舗「大森小町鈴由商店」から仕入れているそうです。

【昆布】は「おびむす」のご近所、創業100年以上の老舗「こんぶの土居」のもの。【かつお節】も空堀商店街の老舗鰹節問屋の「丸与商店」から仕入れたものだそう。おにぎりはシンプルな料理だからこそ、素材にこだわり尽くしています。

2024年8月から月替わりでミシュランスターシェフたちが調理した具材を使ったおにぎりが登場しました。いわゆる“〇〇シェフ監修”ではなく、シェフが実際に調理した具材を使うという点がかなり魅力的。

シェフから届いた具材をお店のスタッフさんがオーダーごとにおにぎりをにぎってくれます。

コラボおむすびは12月6日登場

毎月第二金曜日の販売開始より数量限定での提供されるのですが、2024年12月は1週間早い今日から京都の日本料理「料理屋 まえかわ」の前川浩一シェフがつくった「炭焼き地鶏と九条ネギの柚子胡椒味噌炒めおむすび」が登場します。

前川シェフは関西屈指の名店「祇園さゝ木」で修行し料理長を経て2020年6月に独立し同店を開業。従来の型にとらわれない、自由な発想で新感覚の日本料理を追求しているそうで、いまや予約困難な人気店！

そんな前川さんの味が「おびむす」なら680円でいただけちゃいます。

いざ実食！

「おびむす」で使う米、海苔は味が濃くインパクトがあるので、毎回コラボシェフ達は合わせる具材を悩むと聞いたので、前川シェフの炭焼き地鶏と九条ねぎの柚子胡椒味噌炒めはパンチのある味わいかと思いきや、なんとも上品。地鶏は旨味、甘みがあって、弾力ある食感。九条ねぎは、クタクタ過ぎずシャキシャキ過ぎない食感で濃厚な甘みがあります。柚子胡椒や味噌もまろやか。

具材が主張し過ぎず、おにぎりとした食べたときの調和を大切にしていると感じました。

汁物、お惣菜のセットも！

おにぎりはプラス500円でその日のおばんざいと豚汁orスープとセットに、プラス600円で手羽先と豚汁orスープとセットにできます。

私がオーダーしたのはおにぎりのおかか、混ぜネギ塩昆布に手羽先と季節のスープ。おかかは無添加のカツオと昆布の出汁に醤油とかつお節を加えて煮詰めたもの。まろやかでやさしい味付けです。

おにぎり専門店でなかなか見かけない、混ぜごはんのおにぎりがあるのも「おびむす」の特徴です。

混ぜネギ塩昆布は、お米に塩昆布、青ネギ、白ネギ、ごま油を混ぜ込んだもので、お肉といっしょに食べたくなる味わいでした。

おにぎりの個数は自由で、おかずや汁物がセットにできるっていいですよね。家族みんなで食事に行ったとき、お父さんはおにぎり3個、お母さんは2個、お子さんは1個と、お腹の具合にあわせて選べるし、具材はそれぞれ好きなものにできるので、平和に過ごせそうです。

スペシャルコラボのおむすびやすじこをつかったもの、目の前で炙って仕上げるものなど一部商品以外はテイクアウトOK。

何かと忙しい年末、ごはんを作るのが面倒なときは、1個だけでも満足感の高い「おびむす」のおにぎりをテイクアウトしてみてはどうでしょうか。