展望風呂からの壮大な夕陽は宿泊者だけのおたのしみ!世界遺産観光にもオススメのウトロのホステル
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。国内で3番目に世界遺産登録された北海道知床。旅の疲れを真っ赤に染まる夕日が癒してくれる全室オーシャンビューの「知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL」を紹介します。
ウトロ温泉にある「知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL」
手つかずの自然や野生動物の姿を見ることができる北海道知床半島。9月初旬に出かけてきました。宿泊先として選んだのは「知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL」。知床半島西岸のオホーツク海側に位置するウトロ温泉(別名:知床温泉)にあるホステルです。
ホステルというのは、ラウンジやキッチンを共同で使用する代わりに、比較的低料金で利用できる短期共同宿泊施設のこと。こちらは以前「知床ユースホステル」でしたが、2018年に「知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL」へとリニューアル。2024年6月からは大浴場にサウナも完成しました。
すぐ横には、知床八景のひとつに数えられている「夕陽台展望台」があり、全室オーシャンビューの「知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL」からは、客室以外にロビーラウンジや大浴場からもオホーツク海に沈む真っ赤な夕陽を眺めることができます。
ホステルというので、実はあまり期待しないで出かけたのですが、高級ホテルなみにきれいな建物でした。
アクセスは女満別空港から車で1時間50分。公共交通機関を利用する場合は、女満別空港からバス(知床エアポートライナー)で2時間9分。ウトロ温泉バスターミナル下車後、歩いて20分です。ただし高台にあり、上り坂が続くので、体力のない人はレンタカーがオススメです。
※タクシーはウトロ内に1台しかありません。
知床の自然の中にいるようなお部屋に感動
ホステルを知っている人なら、1部屋に2段ベッドが並ぶドミトリースタイルを連想するかもしれませんが、こちらはすべて個室となっていました。
筆者のお部屋は和洋室。手前の洋室にベッドが2台、奥には畳の和室があり、大きな窓はピクチャーウィンドウ。これには感動です!ボタンを押すとカーテンが上がり、文字通り絵のような絶景が現れました。
目の前に広がるオホーツク海。ふと右側に目を向けると下の方に「夕陽台展望台」。知床八景より展望の良い位置にあるお部屋です(笑)。
さらに下を見るとエゾシカが2頭歩いていました。こんな間近で野生のシカが見られるなんて!しかもお部屋から!
そして、日が沈むころになると窓の外は真っ赤に!写真よりもっと赤い空で、こんな色の夕日は初めて見ました!夜は一面の星空が窓の外に広がり、滞在中はずっと贅沢な時間を過ごすことができました。
お部屋の設備やアメニティも十分満足歯ブラシなどのアメニティは必要な分を受付から自分で持ってきますが、バスタオル、フェイスタオルが入ったカゴも用意されていて、部屋には冷蔵庫もエアコンもあります。
カードキーも2枚あるので、それぞれ自由に出歩けるのが助かりました。もちろんWi-Fiもバッチリです。
浴衣やパジャマは有料(500円)となるので、筆者は部屋着を持参しました。
海を眺めながら入る絶景大浴場とサウナ
ウトロ温泉は、昭和40年代のはじめにボーリングによって湧いた温泉。大浴場は循環濾過式とはいえ天然温泉でナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉。無色透明で無臭ですが、舐めるとしっかりと塩味が感じられます。クセのないお湯のようでありながら、肌触りはなめらか。短時間でしっかりと体の芯まであたたまりました。
なんといっても大きな窓から見えるオホーツクの絶景に見とれてしまいます。あの真っ赤な夕陽も温泉に入りながら眺めることができますよ。こちらでは日帰り入浴を受付けていないので、ここからの景色は宿泊者だけの特権です。
大浴場は2つあって、朝と夜で男女が入れ替わります。大きな違いはサウナ。
YUUMI SAUNAとSAAMI SAUNAの2種類あり、YUUMI SAUNAは名前の通り夕陽を見ながら入るサウナでサウナストーブはHARVIA製。
SAAMI SAUNAは北欧のサーミ民族の模様があるサウナでEOS製のサウナストーブを使用しています。
どちらも85度の設定となっていますが、筆者が利用した時は他に利用する人がいなかったせいか、90度以上に感じました。セルフロウリュでさらに温度を上げて、がっつり汗をかいたら水風呂へ。90cmほどの深さがあり、一気にクールダウンできます。
想像以上に本格的なサウナ。しかも朝と夜で別々のサウナが楽しめるのはサウナーに嬉しいですね。
※大浴場は許可をいただいて撮影しています。
自宅のように寛げるホステル
基本プランは素泊まり。グループホテル「KIKI知床ナチュラルリゾート」でのブッフェ形式の食事つきプランもあります。
広いラウンジはパブリックスペース。ここから見える夕陽も絶景です。
サービスとしてカップラーメンを1人1個まで好きな時間にいただくことができ、こちらは宿泊者なら誰でも利用できます。
フリードリンクには缶に入ったリアルゴールドやジンジャーエールまで。
※フード&ドリンクサービスは予告なく変更する場合があります。
キッチンにはIHコンロ、電子レンジ、調理用具、お皿や箸・スプーン・フォークが用意されていて、宿泊者はそれぞれ買ってきたものを調理してご飯にしていました。(生魚の調理は禁止されています)
近くには「道の駅うとろ・シリエトク」があるので、そこで特産品を購入してくるのも“あり”です。徒歩数分のところに居酒屋もありました。
筆者は道の駅やお店が営業終了した後の夕方18時にウトロへ到着。ウトロバスターミナル前にあったセイコーマートのお惣菜とサービスのカップラーメンで夕ご飯にしました。
翌日はセイコーマートで前日に購入してあったパンと、キッチンの無料コーヒーで朝食。早めにチェックアウトして、次の目的地に行きたかったので助かりました。
コインランドリーを利用して前日には洗濯も済ませておきました。
知床観光の拠点に!
素泊まりの場合は10,000円から。高級ホテルのような設備を考えるとリーズナブルな値段設定だと思います。
目の前のウトロ港からは観光船オーロラ号が発着しています。海上から知床の自然を鑑賞したり、冬の流氷観光にも便利な場所です。
筆者は翌日知床峠を越えて羅臼方面に行き、野生動物を見るネイチャークルーズを楽しみました。
豊かな知床の自然を満喫するには、最低でも知床半島で1泊するのがオススメ。そんな時に便利なホステルです。
知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL
住所 北海道斜里郡斜里町ウトロ香川189
電話番号 0152-24-2764(平日10:00〜18:00)
公式ホームページ 知床夕陽のあたる家 ONSEN HOSTEL(外部リンク)
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