GWの予報はなぜ最終日まで出ない?
週間予報を出す際、いつも以上に慎重にならないといけない時期が3回あります。
ゴールデンウィーク(GW)、夏休み、秋の行楽シーズンです。お出かけする人が多いためか、予報が大はずれした年は、普段とは比べものにならない数のお叱りを受けることがあります。
特にGWの天気予報は注目度が高く、もちろんお叱りの数に関係なく、気象会社各社は予報に力が入ります。
現在、日ごとの予報を広く出せるのは10日先までです。今年の場合、連休前には最終日までの予報は出せません。気象業務法という法律があり、日ごとの予報を出して良いと許可されているのが10日先までだからです。
2011年までは、日ごとの予報を出して良いのは7日先まででした。
GW前に7日先までだと、GWの途中までの予報となってしまいます。気象会社によっては、8日先以降のGW終盤まで予報を出し、気象庁から指導の呼び出しを受けた、といったこともありました。
気象庁が予報の許可を出すのは、技術水準に達していない粗悪な予報が出回らないようにするためですが、ネット社会ではあまり意味がありません。
現に、海外の気象会社が出している14日先までの日本各地の予報などを、ネット上で見ることができます。
ただし、精度的にはひどい予報です。
自分の見ている予報の質は大丈夫なのか、みなさんの「選ぶ」目が必要になってきています。
ちなみに、適中率は、地域・時期によって異なりますが、翌日で概ね90〜80%、3日先で80%前後、7日先で70%前後、10日先で70〜60%ほどです。