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関東など東日本は8月に入ってからが暑さのピークか

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:西村尚己/アフロ)

 梅雨明け以降、暑い日が続いていますが、東京都心は今年まだ気温が35度に達していません。夏の高気圧が東日本を完全に覆うことが少なかったためです。しかし、8月は高気圧が強まり、暑さが厳しくなる見通しです。

 

ひと夏に約8日ある35度以上の日が今年は0

 近年の夏は、梅雨明け後の7月に一気に猛暑になる前半ダッシュ型と、8月なかばにかけてじわじわと気温が上がって猛暑になる後半追い上げ型の二つのパターンが目立ちます。

 2010~20年の過去10年において、東京都心で35度を超えなかった年はなく、平均すると夏の間に8日ほど35度を超える日があります。

 今年はこれまで35度を超えていないということは、言い換えると8月に入ってから35度を超える可能性が高く、実際その兆候が見えてきています。

 

例年と違った7月の高気圧

オレンジ色のエリアが概ね夏の高気圧の範囲。7月後半は東海上から高気圧が張り出してくることが多かった。(提供:ウェザーマップ)
オレンジ色のエリアが概ね夏の高気圧の範囲。7月後半は東海上から高気圧が張り出してくることが多かった。(提供:ウェザーマップ)

 今年の夏は、近畿や四国より先に関東や東北地方が梅雨明けするなど、“東から”夏の高気圧が張り出してきたのが特徴でした。

 その後、高気圧は北日本に張り出すようになり、北海道では記録的な高温に。夏の高気圧の位置、振る舞いが、夏の暑さを決める大きな要素となります。

 関東など東日本では、夏の高気圧が勢力を強く保ち続けることはできなかったため、連日の高温とはなりませんでした。

 高気圧の隙をぬうように台風8号が上陸し、連日各地で局地的な激しい雨や雷雨となっていることも、高気圧の強さがいまいちということを示しています。

 

これからが真夏の本番

8月10日頃には夏の高気圧が強まり、列島を広く覆うようになる。(提供:ウェザーマップ)
8月10日頃には夏の高気圧が強まり、列島を広く覆うようになる。(提供:ウェザーマップ)

 ところが、8月8日(日)~10日(火)前後からは、夏の高気圧が勢力を増してきます。これまで例年とは違うイレギュラーな場所にいたのが、本来のポジションに戻って、例年通りの働きをするようになるわけです。

東京の予想最高気温。(提供:ウェザーマップ)
東京の予想最高気温。(提供:ウェザーマップ)

 東京都心の予想最高気温は、8月に入ると高い日が目立つようになり、特にお盆の頃に35度前後まで上がる見通しです。

 もし、空気や地面を冷やすような雨がほとんど降らない場合は、今の予想よりさらに上がる可能性も出てきます。関東など東日本では、これからが真夏の本番という心構えが必要となりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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