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ビジネスパーソンは5月に注意!季節の変わり目に強くなる3つのメンタル対策

水野雅浩/健康マネジメント健康マネジメント専門家

こんにちは、健康マネジメントスクール水野雅浩です。

健康経営に取り組むIT企業の担当者から、「5月になると新卒だけでなく、中堅社員も季節性のうつの傾向がでてくる。メンタルケアとして、どのような対策をすばよいだろうか」という相談がありました。

GWという長い連休が明けてエネルギーが満ちている人も、仕事の再開にうんざりしている人も、5月はメンタルケアに特に意識してほしい時期です。

■季節の変わり目によるストレスの理解

季節の変わり目は、ビジネスパーソンにとってストレスの温床となります。気温の変化や気圧の影響により、体調不良や不安感が増すことがあります。例えば、体が適応しようとする間、エネルギーが消耗され、仕事への集中力が低下することもあります。さらに、季節性のうつ病が発症するリスクもあります。「ココロの器はカラダ」という言葉があるように、カラダが季節の変わり目についてけないとココロまで影響を受けるのです。

そのため、ビジネスパーソンは健康投資をして、ストレス耐性を高めることが重要です。たとえば、適切な栄養摂取や運動、ストレス管理法を取り入れることで、メンタルの疲れを軽減できます。また、定期的なリフレッシュや休息も効果的です。健康への投資は、仕事でのパフォーマンスを向上させるための重要なステップです。

■季節性のうつ病からの防衛策

ビジネスパーソンが特に注意すべきポイントは季節の変わり目こそ、自身の心身の変化に敏感になり、小さな異常な症状を見逃さないようにすることが重要です。

2年前のコロナ禍では、急に在宅ワークになったことで、メンタルリスクを抱えるシステムエンジニアが増えました。5月の季節の変わり目に加えて、家の中に閉じこもりになったことで、太陽の光を浴びることが減り、ONとOFFの時間の感覚が不明確になり、運動不足になり、睡眠時間も乱れたことで、自律神経が乱れてしまったのです。

メンタル不調を抱える大きな要因の一つは、「コントロール感の欠如」にあります。逆に、自分は自分のライフスタイルを「コントロールできている」「マネジメントできている」という感覚が掴めていれば、そうそうメンタル不調に陥ることはありません。

今は、コロナ禍に比べれば、一過性の季節の変わり目をどう乗り切るか、というステージですが、積極的な健康マネジメントによりメンタルを守りながら、仕事のパフォーマンスを維持することが可能です。

■5月の季節性のメンタルケア対策3選

では、具体的に何をすればよいのでしょうか。忙しいビジネスパーソンが取り入れやすい自律神経を整えるための健康マネジメントを3つ提案します。

(1)4・4・8呼吸法

毎日1分間だけでも構いません。仕事の合間やストレスがたまった時に、深呼吸を行うことで自律神経のバランスを整えることができます。簡単な深呼吸法としては、ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと息を吐き出す方法が効果的です。

さらに今回は、一歩踏み込んで4・4・8呼吸法を紹介します。やり方は簡単。鼻から4秒で吸って、4秒呼吸を止める。そして口から8秒かけてストローから息を吐くように細く長く、息を吐ききります。これを数回繰り返します。

この呼吸法は、ハーバード大学医学部内科客員教授の医学博士 根来秀行先生が提唱されているものですが、リラックス効果だけでなく動脈硬化も軽減できることが報告されています。

私も、仕事の前には3分ほど時間を取って実践しています。また、出張などでホテルが変わり、なかなか眠れない夜も睡眠前にこの4・4・8呼吸法をすることで、心のざわつきが収まり、スムーズな入眠ができています。 

※人により秒数は好みがあるので、自分で調整してみてください。

たかが、呼吸と侮るなかれ。健康経営に取り組む企業でも実践していますが、時間もお金もかからず、とても好評なメソッドの一つです。

(2)20分程度の有酸素運動を生活に組み込む

有酸素運動は、うつ病の薬と同等の効果があると言われるほど、メンタルケアに効果的です。全身に酸素を行き渡らせ、筋肉の緊張をほぐし、ストレスを軽減することができます。

オフィスへの出社前や帰宅途中に、1駅速歩きで歩くこともよいでしょう。私のオススメは、自転車です。今は、レンタル自転車が街中に設置されているので自転車を持っていない人もアクセスし易いはずです。

私は福岡に住んでいるので、チャリチャリというシェア自転車のサービスが充実してるので、家からオフィスまでの片道30分ほどはシェア自転車に乗り通勤しています。仕事でむしゃくしゃしているときや、気持ちが落ち着かないときも、有酸素運動をすると、気持ちがリセットできるので、すっかり毎日のルーティンになりました。

(3)休息の時間を確保する

忙しいビジネスパーソンでも、仕事とプライベートのバランスを保ち、定期的にリフレッシュするための時間を設けましょう。

例えば、週末には仕事から離れて趣味に没頭したり、自然の中でリラックスする時間を取ることが重要です。あるビジネスパーソンは、釣りが趣味。月に少なくとも2回は海釣りに行き、地平線と波を見ながらゆったりする時間があるからこそ、仕事も頑張れる、とおっしゃっていました。

日本人は世界で最も有給の取得率が低い国民ということからも分かる通り、休みベタな国民です。しかし、これからは休息をとるからこそ、自律神経が整い、メンタルが整い、仕事にエネルギーを注げるようになるのだ、と考え方を切り替えていきましょう。

健康マネジメントスクール

水野雅浩

健康マネジメント専門家

健康マネジメントスクール代表。作家・講師。予防医学の専門家。健康経営アドバイザ-。『グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣』はアマゾン総合1位。企業・行政・大学で「仕事のパフォーマンスを上げる健康マネジメント」、学習塾で「子供の成績を上げる食事・睡眠習慣」をテーマに講師。著書に『親子で作る健康習慣「本番力」で受験に勝つ』がある。中央大学法学部卒業後、介護サービスに携わり10年間、人の老化と向き合う。その後の香港勤務では海外のビジネスパーソンらが実践する健康投資を目の当たりにする。日本に帰国後、12年、外資系ヘルスケア企業で商品開発の責任者を担う。1975年生まれ。福岡在住。

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