ウクライナ軍、FPV神風ドローンでロシア軍の戦車に攻撃:ドローン視点での攻撃シーンも公開
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。また民生用ドローンも監視・偵察のために両軍によって多く使用されている。そし
ウクライナ軍では攻撃している様子の動画や写真、破壊したロシア軍の戦車の残骸の写真や動画などをSNSで公開して世界中にアピールしている。2022年9月にはウクライナ軍の特殊部隊が神風ドローンでロシア軍のタンクに攻撃していく様子をFPV(ファースト・パーソン・ビュー)で公開していた。
FPVはドローンに搭載されたカメラの視点から見えている風景が操縦者が見えること。戦車に撃墜していき画面が揺れている様子が伝わってくる。また別のドローンから、FPV神風ドローンが戦車に攻撃していき、戦車が爆破されている様子も撮影されている。標的にされたロシア軍の戦車が無人なのかロシア兵が搭乗していたのかは不明。
▼ウクライナ軍のFPV神風ドローンがロシア軍の戦車に突っ込み破壊する様子を伝えている
攻撃ドローンは「Kamikaze drone(神風ドローン)」、「Suicide drone(自爆型ドローン)」、「Kamikaze strike(神風ストライク)」とも呼ばれており、標的を認識すると標的にドローンが突っ込んでいき、標的を爆破し殺傷力もある。日本人にとってはこのような攻撃型ドローンの名前に「神風」が使用されるのに嫌悪感を覚える人もいるだろうが「神風ドローン(Kamikaze Drone)」は欧米や中東では一般名詞としてメディアでも軍事企業でも一般的によく使われている。今回のウクライナ紛争で「神風ドローン」は一般名詞となり定着している。
ウクライナ語では「Дрони-камікадзе」(神風ドローン)と表記されるが、ウクライナ紛争を報じる地元のニュースでもよく登場している。今回のSNSでも「FPV Kamikaze drone against a Russian tank(ロシア軍へのFPV神風ドローン)」と表現している。
神風ドローンや攻撃ドローンがロシア軍の戦車や軍事施設に突っ込んでいき破壊している様子を伝える動画は多く公開しているが、神風ドローンに搭載したカメラでFPVで動画を公開しているのは珍しい。