【仙台市宮城野区】仙台城下と塩竃街道の境界はココ! 原町商店街にある「道知るべ石」で旧道と歴史を知る
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
2023年11月下旬。秋? と言いたくなるような残暑も落ち着き、冬らしい凛とした空気の漂う季節になりました。天気の良い日などには、ちょっと厚着をしてブラブラと街歩きするのにもピッタリの時期ですね。
今回ご紹介するのは、そんなブラブラと街歩きするシーズンにオススメのスポットと文化財のご紹介です。歴史を感じさせてくれる旧道をぶらり。道や地形、歴史に造詣の深いタモリさんには遠く及びませんが、「ブラ長谷川」でございます。
そのスポットとはこちらの宮城野区原町(はらのまち)にある「原町商店街」。宮城野区役所から合同庁舎付近まで、国道45号線に並走している旧道沿いにある商店街です。
健康的に街歩きをしてほしいとの思いからか、商店街のスタート地点(仙台駅側)には「健康な街原町」との看板が。平均的な歩数や消費カロリーなどをお知らせしてくれているので、のんびりと距離や歩数をカウントしながら街歩きをするのも「ヘルシー」で良いかと。
商店街に踏み込むと、頭上に掲げられた原町商店街の旗。ゆるーいご当地キャラ「カキノキマン」がお出迎えしてくれます。
カキノキマンが説明してくれる原町商店街の公式HPを見てみると、なんと交通の要所として江戸宿場町の時代から続いている歴史ある商店街とのこと。見どころも盛り沢山です。
<原町商店街公式HP:歴史と周辺のご案内ページ>
仙台駅前広場から移設されてきた独特のオブジェ(仙台市の鳥カッコウ)がお出迎えしてくれる「原町カッコウ公園」があったり。
明治時代の典型的な商家造りを残している米穀店があったり。嗚呼、気持ちの良い晴天の日に歴史ある旧道をぶらりと散策する楽しさよ。
そして宮城野区役所方面に進み、ファミリーマート宮城野原町店さんが見えてきたところに、何やら歴史を感じさせてくれる石が…
近づいてみると「仙台市指定有形文化財」の看板が…。
なんとこちらの石は、1853年に建てられたもの。建立当時、仙台城下東端の宿場として栄えていた原町地区。塩竃街道の起点ともなっていたことから交通の要所とされ、道の先にある目的地を知るために「道知るべ石」が置かれたんだとか。
塩釜方面から来た際、仙台城下入口をあらわす石標として旧街道の名物となっていた石。おぉ、こんなTV番組「ブラタモリ」好きが思わず興奮してしまうような文化財が、現代の街並みの中に急に現れてくれるとは…。これだから街歩きはやめられませんよねぇ。
いかがだったでしょうか。仙台城下と塩竃街道の境目をまたぐことができる原町商店街。あなたも旧道をブラリしてみたくなりませんか? 気になった方は是非足を運んでみて下さいね。
●原町カッコウ公園(原町商店街のほぼ真ん中となります)●
〒983-0841 宮城県仙台市宮城野区原町2丁目4