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NY原油4日:米週間統計の発表を前に、買い戻しが膨らみ反発

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NYMEX原油9月限 前日比0.57ドル高

始値 45.35ドル

高値 46.23ドル

安値 45.29ドル

終値 45.74ドル

明日に米週間需給統計の発表を控える中、ショートカバー主導で反発した。

需給面に特に目立った買い材料などは見当たらないが、前日に大きく値下がりしていたこともあり、本日はショートカバーが優勢に。米週間需給統計の発表というイベントリスクを手掛かりに、売りポジションの整理が優勢になった。米原油在庫は前週比で200万バレル前後の減少が予測されていることもあり、期近限月を中心に売り優勢の展開になっている。

もっとも既に8月に入る中、今後は米製油所向け原油需要は徐々に落ち込む可能性が高い。季節トレンドは米国内原油需給はこれから一段と緩和傾向に向かう可能性が高いことを示しており、原油相場の反発余地は限定的と見ている。本日の上昇はあくまでもポジション調整であり、ここから本格的に原油相場の安値是正が進む展開を想定するのは難しい。

イラン産原油の輸出増が実現するか否かは留保するとしても、石油輸出国機構(OPEC)の大量増産と新興国経済の成長鈍化で、国際原油需給は緩んでいる。特に為替市場でドル高傾向が強まれば、下げ足が加速する可能性も十分にある。なおボトム確認には慎重姿勢が求められ、直近安値42.63ドル(3月17日)を打診する流れは維持されよう。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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