【高知市】遊び場から命を守る拠点へ!竹島公園の「命山」に注目
高知市潮江地区にある「竹島公園」。普段は地域住民や子どもたちが集う憩いの場ですが、実はここには災害時に命を守る大切な役割を担う「命山」があります。
南海トラフ地震が近い将来に発生するといわれる中、この「命山」は地域住民の安全を確保するための重要な避難場所として注目されています。
今回は、その魅力と防災の観点からの重要性についてご紹介します。
命山がある「竹島公園」は、はりまや橋から南に2km、鏡川を越えた電車通りの桟橋通四丁目交差点を「ファミリーマート 高知桟橋通店」側に右折します。
道なりに約400メートル進むと「いすゞ自動車中国四国株式会社 高知支店」のオレンジの看板が見えてきますが、その向かいに位置しています。駐車場などはありませんので、車で訪れる際には近隣のコインパーキングを利用ください。
公園内は、普段は子どもたちが遊ぶ遊具や緑豊かな景観が広がり、和やかな雰囲気を感じることができます。
訪れた際には、グラウンドでサッカーを楽しむ子どもたちの元気な姿が見られました。また、地元の方が花壇に水をあげたり手入れをしたりする様子もあり、公園全体が地域の人々に親しまれていることが感じられました。
遊びや憩いの場である公園も、災害時には命を守る場所に変わります。
竹島公園内に設置された「命山」の整備は、地域住民からの要望を受けて、地域住民の安全を守るために整備した人工の高台です。
海抜1.1mと低いこの地域で、命山は盛り土によって海抜8メートルの高さが確保されています。この高さは、想定される津波の浸水深を上回り、避難した人々の安全を確保するための重要な場所となっています。
「命山」には、避難時に役立つ設備が整っています。頂上には平坦なスペースがあり、「かまどベンチ」や「マンホール・トイレ」が設置されています。公園の下には、災害が発生した際に利用する水槽が埋められています。
これにより、避難者が一時的に生活できる環境が整えられています。
また、斜路や階段が設けられているため、小さな子どもから高齢者まで安全に避難することが可能です。
普段は緑化されたスペースで、住民が散歩やレクリエーションを楽しむ場として活用されています。
地域の方々が「命山」に親しむことで、災害が起きたときに備えることはもちろん、日常的に住民が利用し、防災意識を自然に高める場としての役割も担っています。
竹島公園の「命山」は、普段は地域の遊び場や憩いの場でありながら、非常時には命を守る拠点として重要な役割を果たします。南海トラフ地震が懸念される今、遊びと防災を両立できるこの場所は、防災意識を高める絶好の場です。
ぜひ一度、竹島公園を訪れ、その魅力を感じてみませんか。
竹島公園
住所:高知市竹島町54-3
公衆トイレ:有り
駐車場:無し
※近隣のコインパーキングを利用ください