【富士市吉原】ええっ、フライパンって実は火に弱いんですか!?《内藤金物店》
包丁とフライパンに並々ならぬ情熱を注ぐ「プロフェッショナル」に会ってきました。
吉原商店街ではその名を知らぬ者がいない、内藤金物店の若旦那、内藤佑樹さんです。
内藤金物店は創業明治10年、今年で146年目を迎える老舗です。
古くから富士市民の台所を支えてきたお店ですが、常に最新の情報にアンテナを張って、昔ながらの商品とともに流行りの商品も取り揃えています。
お店の看板も、富士市在住のイラストレーター、コイズミチアキさんが手がけたロゴで、レトロポップな感じにリニューアルされています。
「内藤金物店といえばフライパン」
「内藤さん?ああ、フライパンの店ね」。 そんなイメージをお持ちの富士市民は少なくないのでは? なにしろ屋号のロゴマークにまでフライパンが描かれているくらいです。
店内の中央には、家庭で使う手頃な価格のものから業務用の大きなものまで様々な種類のフライパンが並んでいます。一枚の写真には収まりきらないほどの量です。
こちらが若旦那の佑樹さん。フライパンのプロフェッショナルです。
フライパンの特性や使い方を知り尽くしているので、よく料理をするメニュー、使用頻度、その人の性格などに合わせておススメを教えてくれます。
更に、ここにはちょっと書きにくいようなフライパンの性質や名称に関するナイショの裏話もいっぱい聞いちゃいました。気になる方はどうぞお店に聞きに行ってください。
ちなみに内藤金物店は大手ネット通販や量販店などと比べても価格は決して高くないんですよ。むしろそういう店よりお安いものも沢山あります。
何よりも、プロフェッショナルがいるので安心していい物が買えます。
え、フライパンって火に弱いの!?
これが今回一番びっくりしたことなのですが、家庭用のフッ素加工されたフライパンは、火の刺激によってどんどん劣化していくのだそうです。
一例として
- 急に強火はNG
- 調理物を長時間入れたままにしない
- 熱いうちに水をかけてジューーーっと洗うのはもってのほか! 「あのジューーーは、フライパンの悲鳴なんですよ」 と内藤さん。
- 洗った後に乾かすために空焚きをする
他にもコーティングを長持ちさせるコツがあるんです。
→ 詳しくは 内藤金物店 フライパンラボ
3年後にここまで差が出る!
この写真は、同じメーカーのフライパンを、違う人が3年間使った結果です。
- 上は内藤家で3年間使ったもの。
- 下はとあるお客さんが3年間使ったもの。
こんなに違うの!?と驚きました。
内藤家で使っていたものは、まるで先月買ってきたかのようなピカピカ具合。
下のフライパンは…かわいそうなことに…。いや、 逆によくここまで育てたね(笑)
フライパン講座
ちょうど気になってきた方のために、このような講座が予定されています。
まだ定員に余裕があるそうなので、この機会にぜひ参加してみてください。
空き状況の確認と申込はこちら→ フライパンの目利き&長持ち講座
包丁研ぎもおまかせください
内藤さんは、包丁研ぎもプロフェッショナル。
「家でシャープナーを使って研ぐのはダメですか?」と尋ねたら、こんな答えが返ってきました。
なるほど!!
年に1回、できれば半年に1回、プロの手に掛かると何十年でも使い続けられるそうです。
気になる研ぎ代ですが、基本料金が880円とお手頃価格。刃こぼれがあったりすると追加料金がかかりますが、2000円以内に収まることがほとんどだそうです。
使い捨てみたいな安い包丁も多くありますが、3000円以上の包丁だったら研ぎに出す価値はあるそうです。
今回取材してみて、まちの金物屋さんってすごい!と改めて感動しました。取材中にもお客さんが訪れては様々なものを買っていくのですが、特にフライパンを買っていく人が目立ちます。(私もおすすめのフライパンを買いました!)
膨大な知識量と安心感。そして昔からのあたたかいお付き合いを見せていただきました。
ありがとうございました。
【内藤金物店】
〒417-0051 静岡県富士市吉原2-4-6
電話:0545-52-2533
FAX:0545-52-8338
平日 9:30~19:00
日祝 10:00~18:30
定休日:第2・第3日曜日、お盆、お正月
駐車場 : 店舗裏(北側)に5台分
内藤金物店ウェブサイト
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