もとジャニーズ代表、ジャニー喜多川氏の性加害を止める3つの方法を【現役プロ心理カウンセラー】が語る。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日の記事は、昨日の記事 【現役プロ心理カウンセラー】が語る、「私がもしも、ジャニー喜多川さんをカウンセリングしたら…」その1 の続きです。
昨日、私は、ジャニー喜多川氏の性嗜好異常は、「こころの改善」だけでは治らないと言いました。
次にやることは、環境の改善です。
私は、ジャニー喜多川氏は、ジャニーズを退任するべきだと思います。と言うのは、ジャニーズにいる限り、ジャニー喜多川氏が、自分の性嗜好異常を治せるとは思えないからです。
ジャニー喜多川氏には、「もう、ジュニア(男の子たち)には近付けない」そういう環境を作ることが大切だと思います。何故なら、性嗜好異常は、本人の強い意志で治るほど、ヤワな相手じゃないからです。
私のカウンセリングルームに通っている、「こころの改善」を成し遂げた、もと痴漢常習者のクライアントは、皆さん口を揃えて言います。「もう自分の意志では止められない。満員電車という密室空間の中に入れられ、可愛い女性が隣にいたら、自分はきっとまた、やってしまうだろう。だから、大切なのは、女性に近付かないこと、女性が乗っている満員電車には乗らないことだ」と…。
実際、痴漢で捕まった性犯罪加害者の多くは、もう、電車に乗らないよう、バスに乗らないよう、気をつけていることが多いです。ギリギリ乗るとしても、ラッシュが予想される時間には乗らない、女性の近くには立たない座らない、を実践していることが多いです。
上記、「環境を改善する」ことは非常に重要で、たとえばパチンコ依存症の人は、パチンコ屋の前を通らないよう気をつけています。万が一、通ってしまうようなことがあったとしても、パチンコが出来ないよう、財布には1,000円に届かないお金しか入っていない、その他、銀行のカードもクレジットカードも持っていないという環境を作っています。そして、何か買い物や食事をするときは、電子マネーで支払うということを徹底しています。
これは、アルコール依存症の人が、家には酒を置いておかない、アルコールが置いてあるコンビニには行かない、遠回りしてでもアルコールを売っている自販機の前は通らない、を徹底しているのと同じ理由です。
よって、ジャニー喜多川氏には、ジャニーズを退任し、ジュニア(男の子)には、近付けないような環境づくりをすることが1番です。
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ジャニー喜多川氏は、もう故人になってしまいましたね。それが非常に残念です。
ジャニー喜多川氏は、ジャニーズを退任したら、きっと暇になるでしょう。膨大な時間を手にすることになるでしょう。「その時間を、どう有効活用するのか?」に関しては、カウンセラーは、ジャニー氏と一緒に考えねばなりません。
痴漢や盗撮をしていた人が、その良くない趣味・嗜癖を手放した時に、「次に何をするか?」ということは非常に大きな問題です。そして、趣味を見つけることは、口で言うほど簡単ではありません。自分の人生をかけて、それこそ命懸けで、仕事なり趣味なりを見つけていかねばなりません。
私は、ギャンブル依存症の人が、「パチンコや競馬をやめて暇している」、アルコール依存症の人が「お酒を飲むのをやめて、暇している」という話を聞いたことがありません。そう、やめた人は、やめ続けられている人は、皆さんいちように、趣味なり仕事なり、有効に時間を使っているものなのです。
私は、ジャニー喜多川氏が、もしも私のカウンセリングルームを訪れたら、
ジャニー喜多川氏には、ジャニーズをやめてもらって、何か他のことに専念するよう勧めることと思います。そしてそれは、簡単なことではないということを、私はよく知っています。
性嗜好異常は、こころの改善だけでは治りません。犯罪を起こさせないためには、環境を改善することが、もっとも重要なのです。そして、環境を改善させるためには、先にこころを改善しておかなければならない…ということなのです。
ここまで話してきて、私は、大切なことを言い忘れていることに気が付きました。
性嗜好異常自体は、悪いことではありません。良くないのは、自分の性欲もしくはドーパミン放出欲求を満たすために、被害者および犠牲者を出すことなのです。上記のことは、声を大にして言っておきたいと思います。
繰り返しになります。
ジャニー喜多川氏だって、好きで性嗜好異常になったわけではないと思います。だから、性嗜好異常になったこと自体を責めることは出来ません。問題なのは、自分の性欲もしくはドーパミン放出欲求を満たすために、人を苦しめた、人を傷つけた…という事実なのです。
よって、世の中にいらっしゃる性嗜好異常の方、変態の方は、そんな自分をどうぞ責めないであげてください。大切なのは、自分の欲を満たすために、人を悪利用しないこと、人を傷つけないことなのですから…。
ここまで来ました。
こころを改善し、環境を改善する、一見、これでやめられそうです。
でも、まだ足りません。最後の「脳を改善する」という作業が残っています。
明日は、「脳を改善するためには、何をどうすればいいのか?」という話をしていきたいと思います。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。