免許持ちは51.3%…2021年の新成人の普通自動車運転免許の所有状況をさぐる
今年は1月11日に行われる予定の成人式。その式典に参加する新成人の自動車との距離感を推し量る指標の一つとして、普通自動車運転免許の所有状況を、ソニー損害保険が2021年1月に発表した調査報告書「2021年 新成人のカーライフ意識調査」(※)から確認する。
次に示すのは今調査対象母集団における、回答時の普通免許所有状況。元資料ではオートマ限定とマニュアルの区別も行われているが、今件では一つにまとめて計算している。
全体では51.3%が既に保有、4.9%が教習所に通って取得最中、そして26.0%が時期は未定だが免許を取る予定があるとしている。免許を取るつもりが無い人は17.8%。
属性別に見ると男女別では男性の方が普通自動車運転免許の保有には積極的。また免許を取る予定が無い人の率も女性の方が高い。男性の値が高いのは、仕事などで必要性が高いのが要因だろう。
同じ必要性との観点では都市部在住者よりも地方在住者の方が、自動車運転の必要性は高く、免許保有者率も高い。特に都市部女性は1/3超が「予定無し」と回答している。
結果として男性・地方の人は免許保有者率が高く、女性・都市部の人は低い。男性・地方の人はすでに51.4%が保有、他方女性・都市部の人は40.6%しかいない。多分に自らの自動車運転に対する必要性の度合いが、免許保有状況にも反映されていると見てよい。
今年(2021年)では女性・地方の免許保有率が高く、55.9%と属性別ではもっとも高い値を示しているのにも注目したい。買い物やパートなどで必要不可欠な存在として認識されているのだろう。
上記グラフでは一体化した、オートマ限定の免許(オートマチック車に限り運転できる免許)とマニュアル免許だが、昨今ではオートマ限定による取得者が増えている。
男女差ではおおよそ一定の差がついたまま、男女ともにオートマ限定の保有者率は上昇中。2019年の突出はどうやらイレギュラーな動きのようだ。
直近年においては普通自動車運転免許保有者全体では7割強がオートマ限定・3割近くはマニュアル、女性の圧倒的なオートマ限定傾向、地域差では女性限定だが圧倒的に地方の方がオートマ限定傾向が強い。自動車そのものの需要傾向にも小さからぬ関係がありそうな結果ではある。
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※2021年 新成人のカーライフ意識調査
2020年12月2日から12月9日にかけて2021年の新成人男女に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1。調査実施機関はネットエイジア。なお今件調査における「都市部」とは、市・区における人口ランキングの上位都市(1位から8位)である、北海道札幌市、東京都23区、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、京都府京都市、大阪府大阪市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市。それ以外はすべて「地方」。過去の調査もほぼ同条件で実施されている。
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(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。
「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。
(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。