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【神戸市灘区】美しいねじれをじっくり鑑賞したい、阪急電車の高架アーチ橋

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阪急線王子公園駅にかかるアーチ橋。いつもこの橋の下を通る度に思うことがありました。それはこの橋って美しいなということ。そこで改めてこの橋をじっくりと見学しに行くことにしました。美しいと思わせるものはなんだったのでしょうか。

戦前に作られたアーチ橋は土木遺産にも認定されていた

アーチ橋である原田拱橋の解説。
アーチ橋である原田拱橋の解説。

このアーチ橋の正式名称は、原田拱橋(きょうきょう)。完成したのは昭和13年というから戦前からこの地にある橋です。設計は明治時代に米国留学してコンクリート工学などを学んだ阿部美樹志氏。高架下の活用など実用面も考慮しつつ、美観も考えて作られました。特に曲瀬あるねじれて見える部分があるのが特徴です。灘駅前拱橋・灘拱橋とともに土木学会選奨土木遺産にも認定されています。

阪急王子公園駅改札。
阪急王子公園駅改札。

阪急線の王子公園駅の改札から出るとすぐにこのアーチ橋が現われます。駅の大きさと比較すると橋の大きさがよくわかります。昔の写真を見ると橋の下を市電が走ってました。

橋の下から見上げてみる。
橋の下から見上げてみる。

駅から出て通りを渡ってアーチ橋を見上げてみます。ここから見ても斜めにねじれているのがわかります。

ねじれがよくわかる角度から見たところ。
ねじれがよくわかる角度から見たところ。

少し移動してみるとさらにねじれがよくわかる角度がありました。近くで見るとこんなに曲線を描ているのが見てとれます。この部分は歩道にもなっているので歩いてゆっくりと見ることができます。

離れて見てみる。
離れて見てみる。

そしてまた少し離れて優美な景観を鑑賞してみるとよりこのアーチ橋の造りが見えてきます。

戦争、水害、阪神淡路大震災などいつもの試練を乗り越えていまでもアーチ橋として存在しつづけている原田拱橋。なにも知らなければただの電車の橋ですが、視点を変えてみれば歴史的遺産とも言える大事な建造物です。一度じっくり鑑賞してみてはいかがですか。

原田拱橋(きょうきょう)
阪急線 王子公園駅

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神戸大好きのBest Kobeは「大人の知的好奇心を満たす神戸の記事」をお届けするWebメディアです。 執筆者は著書も多数ある経験歴長いフォトライターが担当。歴史的文化遺産の保存を推進する兵庫県ヘリテージマネージャーの肩書も。神戸港開港以来の深い歴史や多彩な文化からなるトピックをハードルを下げてわかりやすくお伝えるように心掛けています。さらにサブカルチャーやイベント、季節の出来事など神戸の街を歩いて見つけたニュースもお届け。Best Kobeのおすすめ記事がLINE で配信されています。関連サイトのリンク先から友だち追加してみてください。

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