「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」女性と子どもと老人に優しくしてあげてくださいね。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
「幸せは人間関係である」と言ったのは、ハーバード大学医学大学院・精神医学教授のロバート・ウォールディンガー氏です。で今日は、「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」というテーマでお話ししたいと思います。
「子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの」という言葉は、永六輔さんがベストセラー「大往生」(岩波新書)の中で紹介して広まった言葉で、永さんが愛知県の犬山の寺の掲示板を見て書きとめた…とのこと。 もともとは浄土真宗の信者の言葉だったらしい。
私(竹内成彦)は、人を叱るのが苦手です。子供に対しても大人に対しても…です。
これはたぶん、生まれつき性格によるものではないかと思っています。だから、今も昔も、子供に対して、叱ったりすることは、ほとんどないです。
お年寄りに関しては、若い頃、心の中で笑ったりしてました。
私は、自分が小学生だった時、自分のお爺ちゃんが真夏のクソ暑い時期に、長袖・長ズボンのパジャマを着ている姿を見て、大変に驚き、思わず訊いたことがあります。
「お爺ちゃん、長袖着ていて、暑くないの?」と…。
すると、お爺ちゃんは、ニコニコしながら「暑いよ」と答えました。
私は、心の中で、「こりゃダメだ」と思いました。そう、私は、「暑いのなら、半袖・短パンにすればいいのに…」と思ったのです。
続いて…、
私が高校生だった時、テレビで「ザ・ベストテン」がやっていました。日本中で、今1番売れている歌の1位から10位までの歌手が、テレビに出て来て、生で歌うのです。今、思い返してみても凄い番組でした。
私と2歳離れた兄は、毎週、テレビに食い入るように観ていました。すると、後ろから、毎回、私の親父が、私たちに向かって訊くのです。
「これ、誰?」
「○○っていう歌手だよ」
「これ、誰?」
「〇〇っていう歌手だよ」
私は、心の中で、「こりゃダメだ」と思いました。そう、私は、「今、日本中で1番売れている歌を歌う歌手を、1人も知らないなんて、どうかしてる」と思ったのです。
ところが、今、どうでしょう?
64歳の私は、真夏でも長袖・長ズボンのパジャマを着て寝ています。暑いけれど、半袖・短パンにすると、肌が冷たくてやってられないのです。
また、テレビで歌番組を観ていても、知らない歌手ばかりが次々に出てきます。
そう、私は、50歳を過ぎたあたりから、お爺ちゃんの気持ちや親父の気持ちがわかるようになった…ということです。「年寄り笑うな行く道だもの」という言葉は、正に言い得て妙だなあと思います。
子供時代は、誰もが経験しているから、ある程度はわかるかと思うのですが、年寄り時代は、若い人は誰も経験してないから、なかなかわからないことが多いかと思います。
この記事をお読みの貴方には、「お年寄りの方に優しくしてあげて欲しいなあ」と思います。そして、「子供にも優しくしてあげて欲しいなあ」と思います。さらに、「女性にも、特に妊婦さんには、ホント優しくしてあげて欲しいなあ」と思います。
「子供にもお年寄りにも女性にも優しい社会って、素敵だなあ…」って、あなたも思いませんか? そう、皆で協力して、人にやさしい社会を構築していきましょう。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。