「陸の孤島」深刻な雪害を受けた山梨県北杜市のいま
記録的な大雪に見舞われ死者も出た山梨県北杜市。
深刻な雪害から数日が経過した「陸の孤島」は今、どうなっているのか。
北杜市高根町でデザイン事務所を営む、持留和也(もちどめかずや)さんが現地からルポを送ってくれた。
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山梨県北杜市高根町の、標高1000m近い場所にある集落の17日朝の風景です。
集落内の道は地域の人たちで除雪しました。重機を持っている家が何軒かあったのが幸いしました。しかし、雪が深いところにタイヤをとられ、動けなくなってしまう場合があるので注意が必要です。また、雪が溶け、氷になっている箇所もあります。
今日も、地域の人による除雪が続いていました。
集落の外の県道には、自治体の除雪が入りました。
国道141号に接続するこの道に、市バスは15日からずっと通っていません。
車で5分ほど移動し、コンビニに行ってみました。店内は商品が豊富にあるように見えますが、牛乳や卵、野菜、それにお弁当類など、
鮮度が大切なものは、みな品切れでした。時間が止まったかのように、バレンタインのチョコレートがレジ前に並んでいたのが印象的です。
スーパーマーケットに移動してみます。駐車場がきれいに除雪されていました。事前に雪への備えがあったのか、それとも地元の食材を多く扱っているためか、店内には野菜や果物がたくさん並んでいて驚きました。しかし、ここでも牛乳と卵は品切れです。
大雪による日常生活の麻痺状態が続き、体調を崩されている人も増えているようです。
今週木曜の雪の予報が気になります。
取材・撮影:持留和也さん(北杜市在住 デザイナー)