約30年前のアニメ、急きょリメイクのラッシュ!それぞれのポイントとは #専門家のまとめ
最近、約30年前の人気アニメがリメイクされるとのニュースが相次ぎました。以前もリメイクものは珍しくなかったものの、例えば『うる星やつら』や『SLAM DUNK』など間を置いた散発的な現象であり、これほど集中的にビッグウェーブが押し寄せてきたのは希なことです。
ココがポイント
▼1999年のOVAから26年ぶりのアニメ化、子ども達を軸にしながらも令和に合わせた設定変更を予告
・『地獄先生ぬ~べ~』2025年に新作アニメ化 26年ぶりでPV公開!現代にあわせ設定変更(ORICON NEWS)
▼『うる星やつら』に並ぶ高橋留美子原作アニメ、90年代TSF(性転換フィクション)の最先端が令和の地上波でどんな形に?
・『らんま1/2』新作アニメ化にファン歓喜、平成版からどう変わる?年代別の「そわそわポイント」(DIAMOND ONLINE)
▼様々なメディアに旋風を起こしたCLAMP作品の再アニメ化、幻想的な異世界「セフィーロ」での物語が始まる
・『魔法騎士レイアース』新アニメ化プロジェクトが始動。獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風を描いたビジュアルが解禁(ファミ通.com)
▼前テレビシリーズとの対比から「完全アニメ化」を強調。原作者である青山剛昌氏がシナリオ完全監修
・『YAIBA』完全アニメ化決定。『名探偵コナン』で知られる青山剛昌の名作が令和に復活!(電撃オンライン)
エキスパートの補足・見解
旧作アニメをリメイクする理由として、考えられるものは主に2つです。
まず1つ目には、すでに熱心なファンが存在しているということです。過去に根強い支持を得たIPは、リアルタイム視聴者ばかりか、子供・孫の三世代にも及ぶ可能性があることは、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」でも証明済み。「想い出消費」と「ファミリー消費」の一挙両得が狙いやすい。
第2に、おそらく企画が通りやすい。製作委員会など出資者にプレゼンする際にも、全くのゼロから説明する必要が薄く、組織の中で決裁権を持っている人達もファンである可能性が低くありません。もしも作品に思い入れがなかったとしても、過去の視聴率や商品売上げなど「数字」を示せる強みがあります。
その反面、完全新作のオリジナル企画が割を食うリスクもあるでしょう。とはいえ、ディズニーやDCコミックなど世界的エンタメ企業も、何度も同じ原作をリブートして市場を広げていることもあり、必然的な流れとは言えそうです。