【多肉植物】常識変換!ひょろひょろ徒長多肉は冬だけど仕立て直せる
多肉植物のひょろひょろが気になるな~。仕立て直そうかな?
成長期(秋9月~11月)によくあるひょろひょろ徒長。水やり・土・日照の微妙なバランスの崩れによる徒長はよくあることです。
気候が落ち着いたら仕立て直そうと、いつしか冬を迎え、「あれあれ?もう仕立て直しできない気候じゃない?」ってことありませんか。
今日は、すっかり仕立て直しのタイミングを逃した徒長多肉の冬の仕立て直しについて、お話しします。
ひょろひょろの多肉を見つめ悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも多肉植物の徒長とはなぁに?
多肉植物の徒長とは、葉と葉の間隔が間延びし、成長してしまった状態をいいます。
上に伸びる種類は、葉と葉の間隔が伸び、か細く伸びる茎が先端にある密集した葉を支えられず、折れることもあります。
「部屋に置いとくと成長が早い」
多肉植物を部屋で楽しむ方は喜ばれますが、多くの場合徒長によるもの。
室内の灯りでは光が足りず、太陽光を求め茎をのばし葉を広げ上へ急速に成長します。水やりも大きく関係しています。
「1週間に一度たっぷりと」
は屋外の日当たりのよい場所で管理する場合の水やりの目安です。
室内の場合、葉から蒸散が少なく自然風が見込めないため、土からの蒸発量も少ないです。
必要以上に水を吸い上げ多肉植物の徒長を加速させる原因となります。
また、多肉植物は基本肥料は必要ありません。過度な肥料は成長エネルギーを増大させる原因となります。
このように、多肉植物が徒長する原因は、
- 日光不足
- 過度な水やり
- 必要以上の肥料
となります。多肉植物の徒長を防ぐには、十分な日当たりを確保し適切な回数の水やりを見極め、必要に応じた追肥が原則となります。
では、ここからが本題です。徒長した多肉植物は冬でも仕立て直しできるのでしょうか?
冬《12月~2月》も仕立て直してだ丈夫?
結論から言うと、冬の時期も仕立て直しは可能です。ただ、成長期ではないので注意も必要となります。
これからお話しする注意点を考慮し、冬の仕立て直しをお楽しみください。
発根まで時間がかかる
徒長の仕立て直しでポピュラーなのが、カット。徒長した箇所をカットし、先端部分と根本部分、必要に応じ葉挿しの3つに分類し、それぞれを親株へと育てていきます。
気温が20度以上の温かい気候であれば、カットから約1週間で茎の断面から発根がみられます。発根後は土から養分を吸収でき育成が安定します。
しかし、冬は最高気温が10度に満たない日も多く発根まで非常に長い期間がかかります。私の住む関東平野部でも、1ヵ月以上~3か月かかります。
発根に時間がかかる事に問題はありませんが、気長に待つ必要があります。植え付け後の茎を抜き差しし発根を確認するのはかえって遅くすることもありますので注意してくださいね。
葉挿しの成長に時間がかかる
カット同様葉挿しの成長速度も非常にゆっくりです。
葉挿しの成長には温かさは不可欠です。日中暖かくても夜間が冷え込めば成長はしません。
また、親株より環境の変化に弱く、寒さや霜や急な気温上昇でも枯れる事があります。大事な苗こそ用心しておくことが大事です。
冬も成長させたい場合は、室内の窓辺で管理したり、ヒーター付き育苗マットを使い温度を上昇させるのもありです。
秋や春に比べると劣りますが、何もしないよりは成長します。
寒さに弱い
上記でお話しした通り、カットや葉挿しの成長が遅く発根に時間がかかるのが冬の仕立て直しの特徴です。
根付いた苗に比べ寒さに弱く、親株では耐えられる気温もカット苗は枯れる事もあります。
冬の仕立て直しによるデメリットは、寒さに弱い事でダメになる可能性が高いことかと思います。
とはいえ、夏の仕立て直しに比べリスクは非常に低く、成長せずヤキモキするのさえ我慢できれば、多くの場合は無事に春を迎えられます。
さいごに
冬も仕立て直しできますよ。成長期に比べ速度が遅くなる事と寒さによるリスクがあります。
このまま春を待つか、仕立て直しちゃうか、迷いますよね~!これも多肉植物の楽しみ方の醍醐味かと思います。
楽しんで下さいね。