損得勘定で動く子の5つの特徴【現役教師が解説!】
先日、掃除の時間に興味深い場面を目にしました。K君が、いつもより熱心に掃除をしているんです。不思議に思って近づいてみると、「先生、僕、頑張って掃除したら、次の体育の時間にドッジボールのキャプテンにしてもらえますか?」と聞いてきたんです。その計算高い姿を見て、思わず苦笑してしまいました。
皆さん、周りにこんな子いませんか? 何かするときに、必ず「自分に何か得るものがあるか」を考えてしまう子。そんな「損得勘定で動く子」の特徴って、気になりませんか?
今日は、損得勘定で動く子の特徴について、私の教師としての経験を交えながら解説します。これを知ることで、子どもたちの行動の背景にある思考に気づくきっかけになればいいなと思います。
損得勘定で動く子の5つの特徴
1. 見返りを期待する
何かをするときに、必ず自分に返ってくるものを考えます。例えば、係の仕事を引き受けるとき、「これをやったら、先生にほめてもらえるかな」と言う子がいるんです。純粋な奉仕の気持ちとは少し違うんですよね。
2. 交換条件を出す
何かを頼まれたとき、必ず自分の要求を出します。「宿題を教えてあげる代わりに、君の おやつ半分ちょうだい」なんて言う子がいるんです。助け合いの精神とはちょっと違う感じがしますね。
3. 効率を重視する
最小限の努力で最大の効果を得ようとします。掃除の時間に、「ここだけきれいにすれば、先生に"よくできました"って言ってもらえるよ」と友達に教える子がいるんです。その計算高さには、驚かされることもあります。
4. 人間関係を戦略的に考える
友達づきあいも、自分にとってプラスになるかどうかで選びがちです。「あの子と仲良くなれば、宿題を教えてもらえるかも」なんて考えている子がいるんです。純粋な友情とは少し違う気がしますね。
5. 褒められることに敏感
褒められることを極端に意識し、それを目的に行動します。「先生、僕こんなにがんばったよ。褒めてくれる?」とよく言ってくる子がいるんです。純粋に頑張ることよりも、評価を気にしているようで少し寂しい気もします。
まとめ
損得勘定で動く子の特徴として、見返りの期待、交換条件の提示、効率重視の姿勢、戦略的な人間関係、そして褒められることへの敏感さについて解説しました。
これらの特徴を知ることで、子どもたちの行動の裏側にある思考が少し見えてくるかもしれません。でも、ここで一つ大切なことを覚えておいてください。損得で動くことが全て悪いわけではないんです。時と場合によっては、これも一つの生きる知恵になることもあるんですよ。
ちょこっとアドバイス
大切なのは、損得だけでなく、思いやりや協力の大切さも同時に教えていくこと。そして、損得を考えることが、時にはみんなのためになることもあると気づかせることです。例えば、「みんなで協力すれば、結局は自分にも得があるよね」というような考え方を促すのも良いかもしれません。
また,こんな声かけをしてもいいかもしれません。
「損得を考えるのも大切だけど、時には損して得取れ、なんてこともあるんだよ。目の前の損得だけじゃなく、長い目で見ることも大切だね」
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