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GW最終日は全国的に雨…激しい雨に警戒も梅雨入りは遅れ気味?気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
6日11時35分現在の雨雲の動き(気象庁HPより)。九州南部で激しいが降っている

大型連休の最終日となる6日は、西日本で激しい雨が降っているところがあり、このあと全国的に雨の範囲が広がりそうです。
関東~東北では、本格的な雨が降るのは夜以降の見込みですが、日中のうちから弱い雨がパラつくところも。

一方、沖縄では7日以降しばらく晴れ間の出る日が続き、梅雨入りは平年より遅れる可能性があります。

西と北に前線、警報級の雨・風も

6日21時の予想天気図(気象庁HPより)。明日7日にかけて寒冷前線が本州を通過する見通し。
6日21時の予想天気図(気象庁HPより)。明日7日にかけて寒冷前線が本州を通過する見通し。

6日は日本海を進む低気圧から2本の前線が伸び、1本(寒冷前線)は西日本、もう1本(温暖前線)は北海道にかかってそれぞれ雨を降らせています。

特に九州では6日朝にかけて一時暴風警報が出されていたほか、鹿児島県には洪水警報が発表されていて6日昼過ぎまで警戒が必要です(6日11時時点)。

6日11時31分現在の洪水警報(気象庁HPより)。
6日11時31分現在の洪水警報(気象庁HPより)。

また西日本~東海では6日から7日にかけて激しい雨が予想されているところが多く、特に熊本、長崎、広島、愛媛、徳島では大雨警報級の可能性があると気象庁が情報を発表しています。

雨の範囲は今後夕方にかけて東海まで広がり、関東~東北では本降りになるのは夜以降の見込みですが、一時的には日中のうちから弱い雨が降りそうです。

梅雨入りに遅れ?

那覇の週間予報(気象庁HPより)。
那覇の週間予報(気象庁HPより)。

沖縄では例年、大型連休が終わる頃に梅雨入りすることが多く(梅雨入りの平年値5月10日)、沖縄が梅雨入りすると本州付近にも梅雨前線が近づきやすくなって天気の傾向が変わって来るため、気象予報士は(たとえ沖縄に住んでいなくても!)毎年注目をしています。

那覇の週間予報を見ると、明日7日以降はしばらく晴れマークが並び、次の雨マークは13日。
今年は梅雨入りが平年よりやや遅れるかもしれません。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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